ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

 自己啓発、ニューソート、スピリチュアル関連文献

牧野智和『自己啓発の時代』読んだ。1990年代から2000年代にかけて、以前は不可視だった内的世界を技術的な働きかけの対象と見なそうとする「内面の技術対象化」が起こったこと、自己啓発メディアが自己をめぐる再帰性を止める基底的参照項をを示していることを明らかにしている。

自己啓発的な価値観は社会のメインストリームの一角を占めると言っても良いくらい、社会に深く浸透していると思うが、オカルト起源。スウェーデンボルグの影響を受けたニューソートという19世紀アメリカのキリスト教運動が源流。ナポレオン・ヒルのような成功哲学の本によって広まった。

自己啓発ニューソートの関係について。

ニューソートについては、日本語ではマーチン・A・ラーソン『ニューソート―その系譜と現代的意義』日本教文社、1990年しかまとまった文献がないのではないか。

H-Netの書評。
http://www.h-net.org/reviews/showrev.php?id=4351

ニューソートの流れの一つクリスチャンサイエンスを扱った論文。pdfあり。

現代日本スピリチュアリティの文献

ニューソートクリスチャン・サイエンスニューエイジ、スピリチュアル、ホメオパシー自己啓発などの系譜関係や相互関係などはまだちゃんと分かっていないので、暇なときにぼちぼち調べたい。