ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

連載「広がる宗教改革」

東京大学のPR誌『UP』で、私を含む4人の研究者で、2017年9〜12月まで四回にわたり「広がる宗教改革」という連載を行います。「広がる宗教改革」は、宗教改革500周年の今年、宗教改革研究の新しい動向を紹介しようという企画です。

第一回は、原田晶子「中世後期への拡大 中世と連続する大変革」です。近年の宗教改革研究では、宗教改革を中世と近代の分水嶺だと理解するのではなく、中世後期から宗教改革期は連続していたという側面を強調するようになっています。この回では、ドイツの神学者ベルント・ハムの「中心的規範への指向」論を中心に、中世後期と宗教改革期の関係について見て行きます。

http://www.utp.or.jp/book/b313416.html