ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

スイス史、宗教改革史合同研究会

この日は、日本女子大学で、スイス史研究会と宗教改革史研究会の合同で、研究会が行われたので行ってきました。今回は、日本を代表する農民戦争研究者である前間良爾先生が、「グラウビュンデンにおける農民戦争と宗教改革」という発表を行いました。スイス…

一般意志

宮台:一般意志は、個人意志の集計じゃない。万人の合意じゃない。誰もがそう思うということじゃない。ルソー的にいえば、国民全員が出席する集会のごとき「祭り」の結果生じるもの。デュルケーム的にいえば「集合的沸騰」の結果生じるもの。ようは、自分が…

<お歳暮調査>平均件数3.5件 ピーク時の半分に

味の素ゼネラルフーヅが25日発表した「お歳暮意識調査」によると、今年お歳暮を贈る予定の件数の平均は3.5件で、調査を開始した83年以降、最低になった。ピークだった89年の6.9件から半減しており、仕事上の儀礼的な付き合いを避ける傾向が強ま…

山中弘「宗教社会学の歴史観」

今日はダルくてやる気がでなかったので、研究と関係ないものでも読んで楽しむかと思い、山中弘「宗教社会学の歴史観」(『岩波講座宗教3 宗教史の可能性』岩波書店、2004年、107-129頁)を読みました。この論文では、イギリス(?)の研究者による「世俗化論」の…

図書館の史料が売却される?

Narrenstein さんのところで、バーデン−ヴュルテンベルク州立図書館の史料が売却されるかもしれないという、ちょっとあり得ない話が紹介されていました。史料が散逸したり、個人蔵になったりすると史料が使えなくなりますし、どこかの図書館や文書館にまとめ…

苦情書は反乱者の意志を伝えるか?

「一五二五年のドイツ農民戦争時の叛徒の諸要求は、より信頼できるかたちで残存している。それらは叛乱の理由を公に知らせるためにそのときに印刷されたからである。しかしそれでも問題は残る。それらの要求箇条がどのようにして作成されたかが知られていな…

イスラムの宗教的指導者達が、教皇ベネディクト16世に公開書簡を寄せる。

先程は、教皇の失言で、多くのムスリムが怒ってしまったわけですが、10月12日付けでイスラムの宗教的指導者達が、教皇ベネディクト16世に公開書簡を送ったそうです。この手紙は、教皇を糾弾するものではもちろんなく、カトリックとイスラム双方の指導…

ドイツのエリート大学決定

政府が、ドイツの大学が国際的な競争力を失ったことに危機感を募らせていたせいでしょう、政府が、幾つかの大学に集中的に資金を投入するようです。(FAZ)(「三つの柱」) 選考を通過したのは、TU München、TU Karlsruhe、Ludwig-Maximilians-Universität Mü…

考古学はどう検証したか

考古学はどう検証したか―考古学・人類学と社会作者: 春成秀爾出版社/メーカー: 学生社発売日: 2006/09/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る朝日新聞でインタビュー記事が出て、非常に興味が湧きました。 学説の誤りひるまず…

学術論文のための著作権Q&A―著作権法に則った「論文作法」

学術論文のための著作権Q&A―著作権法に則った「論文作法」作者: 宮田昇出版社/メーカー: 東海大学出版会発売日: 2005/08/01メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る これは、読まねばならない本のような。

文化多元主義と多文化主義と保苅実

ラディカル・オーラル・ヒストリー―オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践作者: 保苅実出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2004/09メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 37回この商品を含むブログ (57件) を見る 「実践者と研究者のあいだで」(はか…