2008-01-01から1年間の記事一覧
金沢大学の田中俊之先生の論文が、金沢大学学術情報リポジトリで公開されています。中世から近世にかけてのドイツ都市史についての論文や書評を多数読むことが出来ます。http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/handle/2297/86/simple-search?query=%09%…
Wikipediaにハンスザックスが1568年に出版した「Eygentliche Beschreibung aller Stände auff Erden, hoher und nidriger, geistlicher und weltlicher, aller Künsten, Handwercken und Händeln」があります。パンフレットの画像と書き起こしが両方あります…
ドイツの主要政党の一つ緑の党の党首の座に、トルコ出身のCem Özdemir氏が着きました。緑の党の党首は二人で、彼はクラウディア・ロートと共に今後二年間緑の党を率いることになります。(FAZ)トルコ系ドイツ人がドイツの政党の党首になるのは、彼が初めて…
エインズリーの『誘惑する意志』で有名になった双曲割引の基づく時間選好ですが、日本でも色々論文があるようです。CiNiiで「時間選好」で検索すると36件が引っかかります。Wikipediaでも、「Intertemporal choice」の項があります。 和田,良子, 異時点間の…
「Copy & Copyright Diary」さんで、「苦戦する日本の学術雑誌」という記事がありました。どうも理系では、海外の有力雑誌に載せないと業績にならないということで、国内の学術雑誌への投稿数が減り、存続の危機に陥る雑誌もあるそうです。http://d.hatena.n…
「Future of Government」さんで、「靖国問題をゲーム理論で解く 」という記事が載っていました。http://hidemarunba.at.webry.info/200608/article_9.htmlその中で、「マルチエージェント・シミュレータによる社会秩序変動の研究」というサイトが紹介されて…
16世紀のフッター派について論文を書いたのは近年では滝口克典さんだけのようですが、現代のフッター派については、三人の方が活発に研究されているようです。一人目は、帝塚山大学の小坂幸三先生です。先生は、フッタライト、アーミッシュ、メノナイトなど…
山形大学歴史・地理・人類学論集 no.1に掲載された滝口克典さんによるフッター派の論文「16世紀後半におけるフッター派の『良き秩序』構想」をPdfで読むことができます。http://repo.lib.yamagata-u.ac.jp/handle/123456789/491滝口さんは現在はフッター派研…
Sylvia Brown(ed.), Women, Gender and Radical Religion in Early Modern Europe, 2008.(目次) Gary K. Waite. Eradicating the Devil's Minions: Anabaptists and Witches in Reformation Europe, 1525–1600. Buffalo, N.Y.: University of Toronto Press.…
私の現在の最大の関心は、移動する人々にあります。そのため、そろそろ基本データを揃え始めたいところです。Dr. Otto Volkのゼミ教材で、中世の人々の移動に関する文献を網羅的な集めたリンクがありました。これは超便利です。http://online-media.uni-marb…
極東書店のカタログで、個人的に面白そうだと思った本です。 Jason P. Coy, Strangers and Misfits: Banishment, Social Control, and Authority in Early Modern Germany, 2008. Christine Schedensack, Nachbarn im Konflikt. Entstehung und Beilegung vo…
グローバルCOEプログラムの中で、個人的に面白そうだと思ったものを挙げてみます。 コンフリクトの人文学国際研究教育拠点 (大阪大学) 心の社会性に関する教育研究拠点 (北海道大学) 共生のための国際哲学教育研究センター (東京大学) 格差センシティブな人…
先週の10月3日に行われた第二回再洗礼派勉強会では、三人の報告者に報告をしていただきました。山本大丙さんは、「17世紀後半のオランダ改革派:バルタザール・ベッカー」という報告で、世界の脱魔術化・近代化と近世オランダ改革派との関係を詳細に検討され…
3月に第一回目を行って思わぬ盛り上がりを見せた再洗礼派勉強会ですが、10月3日に第二回を開催します。 日時:10月3日(金曜日) 14時〜 場所:早稲田大学28号館 301会議室 地図:http://www.wue.jp/company/map.htm 再洗礼派勉強会は、16世紀宗…
「世界キリスト教情報」さんで、進化論絡みのニュースが二つ紹介されていました。 ◎英国国教会、チャールズ・ダーウィンに謝罪 【CJC=東京】英国国教会は9月15日、著書「種の起源」によって進化論を主張した自然科学者チャールズ・ダーウィンに対し、…
岩波の『思想』の8月号No.1012で、「《批判的転回》以降のフランス歴史学」という全5回予定の特集が始まりました。この特集は、小田中直樹先生が企画したそうです。ヨーロッパ史では珍しい大型企画で、景気の良い話だと思います。ただし、ネット上では、この…
田中俊之「中世末期ドイツ都市共同体と周縁集団−娼婦の存在形態を中心に」(前川和也編著『ステイタスと職業―社会はどのように編成されていたか―』ミネルヴァ書房、338-361頁)に、Schuster による*1中世末ドイツ都市の娼婦の人数が紹介されていました。(350頁…
Band 65 / 2007 352 Seiten, zahlreiche Abbildungen und genealogische Tafeln, gebunden. – ISBN 978-3-402-13886-1; 38,00 €. Leopold Schütte:Bauer oder Landwirt?* – Die Bedeutung des Wortes Bauer, S. 7–16. Jochen Ossenbrink:Territorium, Besied…
オランダの再洗礼派専門の学術雑誌「Doopsgezinde Bijdragen」の目次が、「doopsgezinde historische kring」に掲載されていました。 Inhoudsopgave DB 33 (2007) Jelle Bosma, Redactioneel (7-9) Marius Romein, Hoe gebruikte Menno het Oude Testamen? (…
詳細な読書ノートをブログ上で掲載してらっしゃるid:shorebirdさんですが、今度はJerome H. Barkowの『Missing the Revolution: Darwinism For Social Scientists』の読書ノートを始めるようです。この本は、進化生物学者から社会科学者に対し、進化生物学の…
「極東書店」のカタログで面白そうだと思った本です。 Murray, Alexander, Suiside in the Middle Ages: The Violent against Themselves. 1, 2009. オリジナルは1999年出版で、こちらはペーパバックだそうです。 McGowan, Margaret M., Dance in the Renais…
なんと、『世界ホームレス百科事典』という事典があるそうです。非常に欲しいのですが、お値段を見て諦めました。世界ホームレス百科事典作者: 駒井洋,デーヴィッドレヴィンソン出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2007/11/30メディア: 単行本 クリック: 6回…
大阪大学の『パブリック・ヒストリー』電子版で、秋田茂先生の「グローバルヒストリーの挑戦と西洋史研究」という論考がpdfで読めます。http://www.let.osaka-u.ac.jp/seiyousi/info-1-2.html2006年の日本西洋史学会の公開講演「世界史とヨーロッパ史」でお…
「ライフハッカー」というサイトで、「アメリカで、採用時に重要となる能力は?」という記事がありました。この記事によれば、以下の通りです。 問題解決能力と決定力…………………… 50% 口述と筆記でのコミュニケーション能力…… 44% カスタマーサービスや記憶力………
カリフォルニア大学のeScholarship Repositoryに、Sergei Nefedovの「A Theory of Demographic Cycles and the Social Evolution of Ancient and Medieval Oriental Societies」の英訳がありました。中東、中国、インドなどを比較しながら、人口の増減と社会…
16世紀を代表する神秘主義者セバスチアン・フランクの『諺集』(Sprichwörter, schöne, weise Klürgredenn : darinnen teutscher und anderer spraachen Höfflicheit, zier, höhste vernunfft un klügheit, was auch zu ewiger und zeitlicher Weißheit, tuge…
前近代社会にも、移動する人々が溢れていたことは、L. フェーブルが指摘したとおりです。(参考)Peter Ketsch によれば、都市の租税記録に、独り身の女性が継続的に出てくることは稀であり、多くの女性は食い扶持を探すためにその街を去ったり、未亡人の場…
Els Kloekさんが指揮する「Digitaal Vrouwenlexicon van Nederland」(ネーデルラント女性事典)も、面白そうです。http://www.inghist.nl/Onderzoek/Projecten/DVNミュンスターの包囲を解くべく、ユディトとなりて司教を殺害に赴いた女傑ヒレ・ファイケンの…
ユトレヒト大学のEls Kloek さんは、オランダ近世の女性史を専門にしていると言うことで、面白そうな論文を色々と書いているようです。 'The Dutch case: a critical survey of the history of childhood in the early modern age, especially in the Nether…
羽田先生も、下田先生も、現在の実証水準は上がっているが、極度に細分化され、全体の見通しが立たない状況に対し危惧や疑問を抱いているように思います。では、何故このような細分化や視野狭窄が生じるのでしょうか?その理由は、主に教育と制度によるので…