2014-01-01から1年間の記事一覧
過去3年間に月1ペースで行ってきた放送ログを一挙大公開しています! http://goo.gl/kMKXZl せんだい歴史学カフェは、歴史学の楽しさを伝えるために、仙台で西洋史を中心に学んでいる若手研究者有志が始めたUstream番組です。 このたび、Ustream-Asiaの方…
牧野智和『自己啓発の時代』読んだ。1990年代から2000年代にかけて、以前は不可視だった内的世界を技術的な働きかけの対象と見なそうとする「内面の技術対象化」が起こったこと、自己啓発メディアが自己をめぐる再帰性を止める基底的参照項をを示しているこ…
ルーサー・ブリセット著、さとうななこ訳『Q 上』東京創元社、2014年 ルーサー・ブリセット著、さとうななこ訳『Q 下』東京創元社、2014年 今年日本で邦訳された『Q』は、イタリアの匿名集団が無名のサッカー選手の名前を使って書いた長編歴史小説だ。イタリ…
19世紀になるとドイツのメノー派は愛国的になってきて、多くの者が国家のための戦争を肯定し、兵役に就くことに抵抗感を感じなくなってきたようだ。さらには、ヒトラーやナチスを支持する者もいたそうだ。メノー派と戦争やナチスとの関係については、少し調…
9月27日に仙台の公開講演会でお話させていただけることになりました。無料ですので、ご関心ある方はぜひお越し下さい。公開講演会「近世・近代ヨーロッパにおけるキリスト教の革新と新展開」日時 2014年9月27日(土)14:00 〜 16:00 会場 東北大学川内キャ…
第16回再洗礼派勉強会 日時:2014年9月15日(月)13時〜 場所:早稲田大学戸山キャンパス36号館3703教室 地図:http://www.waseda.jp/jp/campus/toyama.html *13時に戸山キャンパス正門入り口に集合。(祝日で構内に自由に入れないため) *参加希…
現在私は他の若手研究者といっしょに、新教出版社の雑誌『福音と世界』で、「旅する教会―再洗礼派と宗教改革」という連載をやっています。私の専門は16世紀のミュンスター再洗礼派運動ですので、初期の再洗礼派についてはそれなりに文献を読んでいました。し…
今日は休みにしたので、以下の論文を読んだ。ちなみに無料でpdfをダウンロードできます。 神山伸弘「宗教的ファナティズムの非インド的想定 : ヘーゲル『法の哲学』第五節とミュンスター再洗礼派王国―」『跡見学園女子大学人文学フォーラム』12、2014年、52-…
月一回歴史学の専門家が歴史について楽しく語るUSTREAM番組「せんだい歴史学カフェ」で、「ナツイチ!この夏歴史学に乗り出すためのビブリオバトル」という企画をやっていました。これは、歴史学をこれから本格的に学ぼうとする学生に、色々な本をおすすめし…
ゲレメク『憐れみと縛り首』平凡社、1993年 をぺらぺらと適当に読み返していたら、16世紀オランダの人文主義者ディリク・コールンヘルトが、1587年の論説で、「社会政策を懲罰的に応用して自由の剥奪と矯正労働とを連結しなければならないと述べている。」(…
野村誠『ウェスレーの神学思想 18世紀英国民衆とメソジズム』白順社、1998年 第1章を読んでみた。ニーバーによれば、18世紀のイングランドでは、上流階級による理神論、敬虔主義、懐疑主義、合理主義が支配的で教会生活は停滞し、宗教的に疲労していた。(13…
H. カメン著、成瀬治訳『寛容思想の系譜』平凡社、1970年、164頁に、ポーランドの反三位一体論者のグループであるソッツィーニ派が、1569年にラカウ Raków という新都市を建設し、彼らの宗教上の首都にしたと書いてあった。Kaplan, Divided by Faith, p. 255…
H. カメン著、成瀬治訳『寛容思想の系譜』平凡社、1970年 寛容思想について扱った古い文献だが、大変勉強になる。この本の中で、エラスムス以降の寛容論で、少数の本質的なことがらで一致していれば、それ以外の様々な教義や慣行の不一致は不問にすることで…
ハンス・シュナイダー著、芝田豊彦訳『ドイツにおけるラディカルな敬虔主義』関西大学出版会、2013年 この本によれば敬虔主義の中にも、信仰洗礼を行う新洗礼派(Church of the Brethren)という集団があったそうだ。(104-111頁)ヴィトゲンシュタイン伯領…
清水光雄『ウェスレーの救済論 西方と東方キリスト教思想の統合』教文館、2002年 神学の研究書なので、私にはきちんと理解することが難しいが、「第1章 最近のウェスレー研究動向」を読むと、この本のタイトルにあるように、近年のウェスレー神学は、カトリ…
東方正教から見れば、カトリックもプロテスタントも共にアウグスティヌス的伝統を引き継いでいるのならば、果たして西方の再洗礼派にとってアウグスティヌスの神学はどのような意味を持つだろうか。ロバート・フリードマン著、榊原巌訳『アナバプティズムの…
雑誌『ルター研究』の中に、オープンアクセスで読める号がある。http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN10212002_ja.html
以下の論文を読んでみた。無料で読むことができる。・鈴木浩「少し長めの前書き、あるいは、義認論をめぐる環境の変化」『ルター研究』9、2004年、5-19頁。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110000991340この論文は、現代の義認論をめぐる環境の変化を、三つの観点…
稲荷講について調べる際に、図書館にあった様々な民俗関連の本を眺めていたのだが、その際に『相模の道祖神』平塚博物館、1999年という本があった。平塚市博物館で1999年に開かれた秋期特別展「相模の道祖神(さいのかみ)」の展示解説図録として作られたそ…
平塚に海を見に行ってきた。ついでに、平塚八幡や八幡山公園に寄った後、平塚市立図書館に行ってきた。お目当ては、市立図書館3階の郷土資料コーナーだ。何故平塚の郷土資料を見たかったかというと、平塚の個人宅にある小祠について知りたかったからだ。以前…