ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の学術雑誌の存在意義は?

「Copy & Copyright Diary」さんで、「苦戦する日本の学術雑誌」という記事がありました。どうも理系では、海外の有力雑誌に載せないと業績にならないということで、国内の学術雑誌への投稿数が減り、存続の危機に陥る雑誌もあるそうです。http://d.hatena.n…

マルチエージェント・シミュレータ

「Future of Government」さんで、「靖国問題をゲーム理論で解く 」という記事が載っていました。http://hidemarunba.at.webry.info/200608/article_9.htmlその中で、「マルチエージェント・シミュレータによる社会秩序変動の研究」というサイトが紹介されて…

フッタライト研究

16世紀のフッター派について論文を書いたのは近年では滝口克典さんだけのようですが、現代のフッター派については、三人の方が活発に研究されているようです。一人目は、帝塚山大学の小坂幸三先生です。先生は、フッタライト、アーミッシュ、メノナイトなど…

滝口克典「16世紀後半におけるフッター派の「良き秩序」構想」

山形大学歴史・地理・人類学論集 no.1に掲載された滝口克典さんによるフッター派の論文「16世紀後半におけるフッター派の『良き秩序』構想」をPdfで読むことができます。http://repo.lib.yamagata-u.ac.jp/handle/123456789/491滝口さんは現在はフッター派研…

面白そうな文献

Sylvia Brown(ed.), Women, Gender and Radical Religion in Early Modern Europe, 2008.(目次) Gary K. Waite. Eradicating the Devil's Minions: Anabaptists and Witches in Reformation Europe, 1525–1600. Buffalo, N.Y.: University of Toronto Press.…

移動に関する文献

私の現在の最大の関心は、移動する人々にあります。そのため、そろそろ基本データを揃え始めたいところです。Dr. Otto Volkのゼミ教材で、中世の人々の移動に関する文献を網羅的な集めたリンクがありました。これは超便利です。http://online-media.uni-marb…

面白そうな本

極東書店のカタログで、個人的に面白そうだと思った本です。 Jason P. Coy, Strangers and Misfits: Banishment, Social Control, and Authority in Early Modern Germany, 2008. Christine Schedensack, Nachbarn im Konflikt. Entstehung und Beilegung vo…

面白そうなグローバルCOEプログラム

グローバルCOEプログラムの中で、個人的に面白そうだと思ったものを挙げてみます。 コンフリクトの人文学国際研究教育拠点 (大阪大学) 心の社会性に関する教育研究拠点 (北海道大学) 共生のための国際哲学教育研究センター (東京大学) 格差センシティブな人…

宗派とデノミネーション

先週の10月3日に行われた第二回再洗礼派勉強会では、三人の報告者に報告をしていただきました。山本大丙さんは、「17世紀後半のオランダ改革派:バルタザール・ベッカー」という報告で、世界の脱魔術化・近代化と近世オランダ改革派との関係を詳細に検討され…

第二回再洗礼派勉強会のお知らせ

3月に第一回目を行って思わぬ盛り上がりを見せた再洗礼派勉強会ですが、10月3日に第二回を開催します。 日時:10月3日(金曜日) 14時〜 場所:早稲田大学28号館 301会議室 地図:http://www.wue.jp/company/map.htm 再洗礼派勉強会は、16世紀宗…