ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

久慈利武氏による合理的選択理論のサーベイ論文

三重大学紀要に掲載された久慈利武氏の諸論文をインターネット上で読むことが出来ます。(リンク)ジェームズ・コールマンの『社会理論の基礎』についての記述です。 このような相互依存の分析を、社会学の研究対象である非市場的・非貨幣的な相互行為一般につ…

伊勢田哲治氏の諸論文

伊勢田哲治氏のサイトでは、これまで公表されたかなりの論文を読むことが出来ます。個人的に関心があるのは、以下の諸論文です。 「ベイズ主義の社会化はいかにあるべきか - リーバイのモデルの検討を通して -」 「認識論における非個人主義的内在主義」 「…

岩波講座哲学第11巻「歴史/物語の哲学」

歴史/物語の哲学 展望 歴史を書くという行為―その論理と倫理 野家啓一 I 歴史というトポス 1 西欧(オクシデント)の歴史意識 三島憲一(東京経済大) 2 「オリエント」の歴史意識 大塚和夫(東京外語大) 3 歴史の必然性について 北川東子(東京大) 4…

ヨーロッパ人が忙しくない4つの理由

藤井敏彦さんがヨーロッパ人が忙しくない理由を四つほど挙げていました。本当かどうかは良く分かりませんが、そうかもと思わされます。 理由1:自分に甘く他人にも甘い 理由2:同じ仕事をずっとやる 理由3:権限委譲が徹底されている「ヨーロッパ人が忙し…

ノルベルト・エリアスの「図柄」と「定着者と部外者」

このあたりを考えるための参考になればと期待。 「図柄figuration」という概念を、人間の相対的自立性と相対的依存性をその相互関係のなかで捉えるために用いる。このモデルを借りることで、相互依存関係の鎖の内部における個々の個人が持つ自由に決定できる…

須原一秀氏による覚悟の自死

『高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識』や『〈現代の全体〉をとらえる一番大きくて簡単な枠組―体は自覚なき肯定主義の時代に突入した』という面白そうなタイトルの著書を出していた哲学者須原一秀さんが、自ら命を絶っていたそうです。とは…