ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィーンとスロバキアの道路

ドイツは、アウトバーンだけでなく、田舎に行っても、見事が道路が走っている国です。私は、旅をしたときに、その国のインフラの整備の度合いを見るために、わりと道路に注目します。ドイツの道路の良さは、社会的インフラの行き届いた整備のされ方と合致し…

心温まるウィーンのウォーターフロントの風景

この間は、ウィーンを、栄華が過ぎ去った過去の街のようにも書きましたが、ウィーンは一方でオーストリアの首都、かつ最大の都市であり、経済の中心地でもある、現代的な都市でもあります。街の構造は歴史を映し出すもので、街の中心部に中世や近世の古い建…

アンゲラ・メルケルが首相になる日は近い?

旅から戻ってきて、ようやく新聞を読んだところ、やはりノルトライン・ヴェストファーレン州の地方選挙でも、与党のSPD (社会民主党)が負け、CDU (キリスト教民主同盟)が勝っていました。ノルトライン・ヴェストファーレン州は、ドイツで最も人口が多く…

オランダ再洗礼派旅行

ウィーンに行って来たばかりなのですが、先週はオランダを旅していました。今回オランダを旅してきたのは、5月21日土曜日に、アムステルダムにほど近いところに位置するハーレムという街で、メンノー派歴史協会(Mennonitischer Geschichtsverein 日本風…

教会の尖塔の見えない街

ウィーンの南っぽい街並みを歩いて感じるのは、教会の存在感が全くないと言うことです。ドイツの街では、たいていの場合街で一番高い建物は教会であり、街のほとんどの場所から教会の尖塔が見えます。このような街に住んでいると、自然と教会、つまりキリス…

ウィーンの街は南っぽい

ウィーンの街並みを見て先ず思ったのは、街並みがイタリアやフランスの大都市と似ていると言うことです。これはどのような意味かというと、街区が背が高く幅の広い、一つあるいは少数の建物によって囲まれていると言うことです。上から見るとすぐに分かるの…

ウィーンで文書を探す

昨日書いたように、私は目当ての文書を探すために、朝から文書館に出かけました。私は金曜しか文書館に行ける日はなかったので、時間を目一杯使えるように、開館時間の9時に出かけたのです。ウィーンにあるオーストリア国立文書館は、幾つかの館に分かれて…

ウィーンの文書館に行く

私は現在、ミュンスター再洗礼派統治期の人口構成を検証するために、人口構成に関わる全ての記述を検証しようとしています。これまで、個々の史料の数字を、厳密な史料批判に基づいて検証した研究はないため、私がやろうと思っています。人口構成に関わる記…

博士が100にんいるむらの広がり

先日ご紹介した秀逸な童話「博士が100にんいるむら」は、ネット上で大変な広がりを見せたようです。童話を制作した方か、それとも他の方かは存じませんが、この童話について言及したサイトを集めたアンテナを眺めると、その数がどれほど膨大かが分かりま…

ウィーンに行って来ました

私は、せっかくヨーロッパにいるにも関わらず、余りお金がないのと、研究を優先してしまう性癖のために、これまで余り旅行をしてきませんでした。しかし、今回は、ミュンスターのギリシア人学生協会の方から、往復の交通費と3泊の宿代込みで150ユーロと…

創作童話「博士が100人いる村」

ネット上で面白い創作童話を見つけました。その名を、「博士が100にんいる村」と言います。内容は読んだいただければ、すぐに分かりますが、その秀逸なオチには爆笑すること間違いなしです。私も笑いました(怖すぎて)。この統計が正しいものなのかどう…

追記:アンゲラ・メルケル知らない?

上の文章を登録して気づいたのですが、CDU もアンゲラ・メルケルもはてなのキーワードに登録されていないのですね。アンゲラ・メルケルをGoogle で検索し見たら、たった213件しか出てきませんでした。ドイツでは、シュレーダーと並ぶ超大物なのですが。彼…

アンゲラ・メルケルがやって来た

もうすぐミュンスターの属するノルトライン・ヴェストファーレン州の選挙があるということで、ドイツ最大野党CDU の党首アンゲラ・メルケルが、ミュンスターにやって来ました。アンゲラ・メルケルと言えば、シュレーダーとドイツの次期首相を争う超大物政治…

日本で郷土史をやりたい

今日は、友人のギリシャ人が、ミュンスターのギリシャ人学生協会の会合で、日本について発表したので聞きに行きました。この発表では、城や日本刀や日本家屋や神社仏閣など、外国人が興味を持ちそうなものが中心的に取り上げられていました。合間合間で、ミ…

ドイツ唯一のレプラ博物館

今日は素晴らしい快晴で、まるで夏のように暑い日でした。新緑が眩しいこの季節は、一年のうちで一番綺麗ではないかと思います。そんな日曜日の昼下がり、私はミュンスター郊外にあるキンダーハウスに行ってきました。キンダーハウスには、元々ハンセン病患…

一夫多妻制は何故必要だったか

今日は、17世紀末のミュンスターの人口構成の研究を眺めていました。気になるところは、自分でもう一度計算し直しますし(著者の算出結果とずれたりすることが多々あるので、自分が何かを見落としているのか、単に著者の計算間違いなのか分からないので、…