2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧
先週の水曜日から土曜日まで、ブリュッセルに滞在していました。目的は、もちろん観光ではなく、史料探しです。以前かなり前にウィーンの文書館でも探したキューラーが言及していた史料を探すために、彼が当該の史料を見つけたと言うブリュッセルの国立文書…
上記のサイトには、中世関係の学会や研究会の情報が沢山掲載されています。私は、日本でずっと地方の大学に在籍していたので、東京では、これほど沢山のイベントが常時開かれているのかと驚かされています。地方では、学会や研究会に参加する機会は、非常に…
中世研究を行う研究者のネットワークを作るためのサイトMidieval Studies in Japan (MSIJ)が作られました。以下のような考えに基づき、運営が行われると言うことです。 日本には、文学、歴史学、哲学、神学、音楽学、歴史言語学などの様々な学問分野において…
先日のコメント覧で書いたことを、Siolli さんに取り上げていただきました。これについては、コメント覧とは言え、少々筆が滑ったところがあるので、少し補足したいと思います。宗教改革で、ドイツあるいは神聖ローマ帝国という単位で考えることが非常に難し…
chorolyn さんのところで、イタリアでは研究が国内で閉じているという話が出ていましたが、ドイツも似たようなもんだろうと思います。こちらの大学の先生が海外に留学しているかどうかは存じませんが、ほとんどの先生は自国の歴史を研究しているので、余りし…
日本から持ってきたは良いけど、読まずに放置していたハンナ・アレントの『人間の条件』を読んでいます。思想的な著作を読まなくなり、経験主義に肩まで浸かった私には、著しく読みにくいです。論証をすっ飛ばして、どんどん先に進んでいく突進力や、錯綜し…
Schröer, Alois, Der Anteil der Frau an der Reformation in Westfalen, in: Bäumer, Remigius(Hg.), Reformation Ecclesiae. Beiträge zu kirchlichen Reformbemühungen von der Alten Kirche bis zur Neuzeit, Parderborn 1980, S. 641-660.この論文は、…
ドイツでも、かなり日本の漫画が出版されています。市の図書館にも、結構漫画が置いてあるので、たまに読みに行くのですが、今日は『はだしのゲン』(ドイツ語タイトル: Barfuß durch Hiroshima)が置いてありました。この巻は、被爆して、身体中火傷だらけに…
ネットで、新潟大学の三浦淳先生のサイトをたまたま見つけたら、元地方国立大学の内情を色々と書いてらっしゃいました。元地方国大の研究費の減らされ方は尋常ではないということは、風の噂で聞いておりますが、学会も自腹で行かなければならないなど大変な…
長い間ぐだぐだと交渉を続けたCDU/CSUとSPDですが、ようやくほぼ決着がつきました。首相職は下馬評通り、第一党の党首であるアンゲラ・メルケルが得ました。しかし、それと引き替えに、SPDにかなりの大臣職を明け渡す羽目になりました。各党が得たと言われる…
narrensteinさんのところで、ケルンが低地地方かという話題が出ていました。私は、ケルンのことは良く存じないので、ケルンを低地地方、つまりオランダの一都市として見るという見方があることは知りませんでした。ケルンは、ミュンスター属するヴェストファ…
すでに選挙が行われてから大分経ちますが、ドイツでは、まだどの党が連立を組むかが決まっていません。メルケルもシュレーダーも、自分が首相になるんだと言って一歩も引かず、また党内有力者が彼らに取って代わるという話も出るなど、予想通り交渉は混迷を…
この間出たSpiegel の表紙が、昔の映画風だったので、何かのパロディーかなとは思っていたのですが、フェリーニの『道』だったとは。(from mauのしっぽぽ図書館)ちなみに、Spiegel の表紙と言えば、この間ベネディクト16世が来たときの、デューラーのパ…
主にルター派によって行われた、Leichenpredigt のカタログがマールブルク大学にありました。Leichenpredigt は、死者の個人史を書き記し、印刷したもので、近世の個人の意識を知るために有用な史料であると言うことです。Gesamtkatalog deutschsprachiger L…