ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Japanglish?

今日は、久しぶりに反核団体の集まりに行きました。個々何週間か、用事があったり、人が集まらなくて集まりが中止になったりして行けなかったのですが、8月6日が間近に近づいているので、そろそろ行かないとマズイということで、行ってきました。この集ま…

そのことは、聞いてくれるな

バスの中で、偶然に、ドイツ人の博士課程の友達と会いました。久しぶりに会ったので、最近はどうしているのか聞いたところ、相変わらず仕事をしているということでした。ドイツ人の博士課程の学生は、たいてい大学で講師として教えたり、教授の手伝いなどの…

第二次世界大戦の是非

色々と広島の原爆について調べているうちに、どんどん脱線が進み、今日は、第二次大戦について色々とネットで調べていました。現在日本では、第二次大戦の評価に関して、激しい論争が巻き起こっているらしいので、この辺りはできるだけ避けて通りたかったと…

戦争にはちょっと反対さ

原爆の講演会は、結局原発などの民間利用を含めた、核利用全般に反対するものになりました。そのため、そのタイトルも、ずいぶんと政治色の強いものになりました。それを見ると、自分のような政治意識薄弱な人間が参加して良いものなのか、疑問に思わないこ…

ライプチヒで漫画シンポジウム

広島に関する海外ニュースを検索していたら、7月23日、24日にライプチヒ大学で„Reading Manga from multiple perspectives: Japanese Comics and globalisation“(様々なパースペクティブから漫画を読む:日本のコミックとグローバリゼーション)という…

NPT を知っていますか?

ドイツ人の学生の一人に、この春国連でNPT(核不拡散条約)の会議が開かれていることを知っているかどうか聞いてみたのですが、彼は、そもそもNPT 自体を全く知りませんでした。まさか、NPT を知らないとは思わなかったので、少々驚きました。もちろん、ドイ…

海外とドイツの広島ニュース

Google News を使って、広島の原爆のニュースを探したところ、原爆投下から60周年とは言え、それほどニュース自体は多くないように見えました。やはり、日本と比べると、関心は余りないように見受けられます。英語ニュースでは、毎日新聞やJapan Today が…

知られざる戦後平和運動

そろそろ本腰を入れて準備をしないといけない時期と言うことで、原爆の発表のための素材や資料探しを一日中していました。すでに、紙の本は読んでしまい、調べものはネット上でするしかありません。ずっとパソコンのモニターを見ていたので、少し気持ちが悪…

今まで一番良かったハウプトゼミナール

今日、宗教改革と女性についてのハウプトゼミナールが終わりました。印象的だったのは、この授業の最後に、先生が、今までこんなに上手く行ったハウプトゼミナールは今まで経験したことがない、本当に満足していると言っていたことです。ドイツには、ゼミに…

危ない史料

最近、幾つかミュンスター再洗礼派を扱った、16世紀当時のパンフレットを読みました。これらのパンフレットは、再洗礼派に敵対的な視点から書かれているとされることから、余り研究には使われることはありません。私が読んだ「新聞」と名付けられたパンフ…

日々の由無し事。

・ありがたいことに、ドイツにも、夏はやって来ます。今日も酷く暑く、直射日光を浴びると、眩暈がしそうなので、なるべく木陰を探し、その下を歩きます。木々の緑の葉が風に揺れ、地面に作られた深い影がチラチラし、その向こうに白っぽくなったアスファル…

『キング・フォー・バーニング』のキャラクターたち

ミュンスター再洗礼派を描いたドラマ『キング・フォー・バーニング』には、実在した人物も出てきますが、彼らは、実際の人物とは、かなりかけ離れたキャラクターとして描かれています。今回は、ドラマのキャラクターと実際の人物が、どのように違うかに着い…

ヒロシマについて、読み続ける毎日。

私が、8月の原爆についての発表のために、日本から送ってもらった本は、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』、大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』、藤原帰一の『戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在』、NHK 出版編の『ヒロシマはどう記録されたか』、そし…

字幕担当者は、独和辞典を持っていないらしい(4)

また、『キング・フォー・バーニング』を見ていて気になったのは、字幕のキリスト教関係の用語が、全部間違っていることでした。一番根本的な間違いは、Bischof あるいはFürstbischof を、「枢機卿」と訳していたことです。実際には、Bischof は、普通「司教…

ドラマ中の非現実的描写(3)

また、この映画の問題は、非現実的な描写が余りにも多いところにもあります。たとえば、預言者ヤン・マティスが死んだ後、傭兵が市門の扉に彼の首を張り付けるというシーンがありますが、あれほど簡単に堀を超え、橋を渡り、扉まで来れるなら、ミュンスター…

『キング・フォー・バーニング』は歴史物ではなく、ファンタジー(2)

私は、ミュンスター再洗礼派を扱ったドラマ『キング・フォー・バーニング』を見ている間、正直かなり複雑な心境でした。このドラマは、私の研究している対象を扱っているため、どうしても、事実関係の間違いや脚色が気になってしまって、楽しんで見ることが…

ミュンスター再洗礼派事件を映像化したドラマ『キング・フォー・バーニング』(1)

実家から送ってもらった荷物が届いたので、早速原爆関係の本を読み始めています。今回は、本だけでなく、DVD も一枚送ってもらいました。そのDVD は、『キング・フォー・バーニング』というテレビドラマです。この『キング・フォー・バーニング』(原題『Kön…

麗しのラテン語

私が西洋史を学んでいて思うことは、自分はこれまで、歴史学の研究そのものに費やしてきた時間や労力よりも、圧倒的に膨大な時間や労力を語学に費やしてきたと言うことです。世の中には、新しい言語を特に苦もなく、短期間で修得できてしまう語学の天才のよ…

光陰矢の如し

気がつけばもう7月、真夏になってしまいました。とは言っても、ミュンスターは30度を超す真夏日もあれば、長袖が必要な涼しい日もあり、微妙な感じです。湿気があまりないせいか、日が出れば暑くなり、日が陰れば寒くなるという、寒暖の差が激しい毎日が…