ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

ウィーンの街は南っぽい

ウィーンの街並みを見て先ず思ったのは、街並みがイタリアやフランスの大都市と似ていると言うことです。これはどのような意味かというと、街区が背が高く幅の広い、一つあるいは少数の建物によって囲まれていると言うことです。

上から見るとすぐに分かるのですが、ウィーン中心部では、四方を道路で囲まれた一つの街区は、道路に面した部分が全て建物になっています。そしてその建物は、たいていその街区全て、あるいはかなりの部分を覆うほどに幅が広いことが大半です。そして、四方を建物で囲まれた街区の真ん中には、中庭があることがほとんどのようです。また、それぞれの建物は、5階建てや6階建てなど、かなり高いものでした。

このような街区、あるいは建物の構造は、イタリアやフランスの大都市でも見ることが出来ました。しかし、ドイツの大都市では、余り見ない構造だと思います。私は余りドイツの大都市を訪れていないので、ミュンヘンやベルリン、ハンブルクなどはやはりこのような街並みなのかもしれませんが、私が見た限りではドイツでは、通りに面して、幅の狭い建物が軒を連ねていることが多いように思います。また、ドイツでは、あそこまで高い建物が連なっていることは、少ないように思います。そのため、私がウィーンを歩いて感じたのは、ドイツと言うよりは、南を思い起こさせる街並みだということでした。

そのため、街を歩いていると、継ぎ目の少ない、背の高い建物が、道路沿いに連なっている様を眺めながら歩くことになります。個人的には、余り背の高くない建物の多い街に住んでいるので、街並みが城塞のようで、ゴツイと感じました。