ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

アンゲラ・メルケルが首相になる日は近い?

旅から戻ってきて、ようやく新聞を読んだところ、やはりノルトライン・ヴェストファーレン州の地方選挙でも、与党のSPD社会民主党)が負け、CDU (キリスト教民主同盟)が勝っていました。ノルトライン・ヴェストファーレン州は、ドイツで最も人口が多く、重要都市の多い、いわばドイツの心臓部分に当たるような州で、昔からSPD の牙城でした。その州でSPD が負けたのは、やはりドイツの経済が一向に解決する気配を見せず、失業問題もますます深刻化しているからでしょう。

CDU が政権を取ったので、おそらくノルトライン・ヴェストファーレン州の大学でも、そのうち大学の授業料が導入されることになると思います。私は、次の冬ゼメスターが終われば日本に帰る予定ですので、なんとか払わずに逃げ切れると思いますが、その後も大学で勉強を続ける学生は、経済的な負担が一気に重くなって、大変な思いをすることになるはずです。

ドイツはこれまで、授業料も原則無料だったし、大学生にとっては天国のようなところだったのですが、そろそろ世知辛くなりそうです。

この敗戦を受け、首相のゲルハルト・シュレーダーは、連邦選挙を前倒しにして、今年の秋に行う意向を示したようです。自分の地盤を崩されたSPD が、連邦選挙に勝つ可能性は低いでしょうから、次の連邦選挙でCDU とCSU の連合が政権を取り、アンゲラ・メルケルがドイツの首相になる可能性は非常に高いと思います。

この間、メルケル首相候補筆頭なので、国際政治に興味がある方は注目しておいた方が良いと書いたばかりでしたが、彼女が国際舞台に登場する日は、予想よりずっと早まるかもしれません。