ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

まだまだ続く権力闘争

すでに選挙が行われてから大分経ちますが、ドイツでは、まだどの党が連立を組むかが決まっていません。メルケルシュレーダーも、自分が首相になるんだと言って一歩も引かず、また党内有力者が彼らに取って代わるという話も出るなど、予想通り交渉は混迷を極めた感があります。そこらへんの権力闘争は、端から見ると少々馬鹿馬鹿しく見えるもので、新聞や雑誌では、メルケルシュレーダーを揶揄したような記事もあったようです。

しかし、状況はすでに最終段階に入っており、CDU/CSUSPD の大連立はほぼ確定、あとは誰が首相になるかなどの細部を詰める段階まで来ました。シュレーダーも、そろそろ折れそうですし、第一党であるCSUの党首であるアンゲラ・メルケルが、首相になる可能性が高そうです。

この数日、おそらくCDU/CSUSPD の首脳は、火花飛び散る激しい折衝を重ね、最終合意まで鍔迫り合いを続けるものと思われます。ただ、今回合意ができ、大連立ができたところで、その後ももめ事は色々起きるでしょうから、今度の政権は大変だと思います。いずれにせよ、日曜辺りには、決着がつきそうなので、ここ数日は、ドイツ政界の動きに要注目です。