ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

お別れ会

本日は、郊外にある大型量販店に行き、段ボール箱を買ってきました。その後、図書館でコピーをしました。コピーしていたのは、Schuler, Thomas (Hg.), Die Bevölkerung der niedersächsischen Stätdten in der Vormoderne. Ein Quellen- und Datenhandbuch. Band 1. Das nördliche Niedersachsen, St. Katharinen 1990. です。(「前近代のニーダーザクセンの人口。史料とデータハンドブック。」)

これは、オスナブリュックやエムデンなどのニーダーザクセン(ドイツ北西一帯)の諸都市の前近代の人口を、どのような史料があるかを含めて、網羅的にまとめたという凄い本です。北ドイツの都市史に関心がある人は必携でしょう。ちなみにBand 1 とありますが、第二巻以降は出版されていないようです。

これのヴェストファーレン版があれば、喉から手が出るほどほしいですが、誰か編纂してくれないでしょうか。

晩は、哲学者夫妻のところに食事にお呼ばれしました。他にも、友人たちが集まってくれて、お別れのお祝いをしてくれました。私ごときには身に余る光栄ですが、わざわざ向こうから声を掛けて下さるのは有り難いものです。しかし、まだ会う機会はあるので、別にお別れという感じでもなく、普通にいっしょに楽しく飯喰ったという感じでした。哲学者妻の方が、スイス人の何とかモリスさんと間違えて、イギリスのウィリアム・モリスの本を借りていたのが印象的でした。

しかし、やることが一杯過ぎて、何が何やら分からなくなっているので、まだミュンスターを離れるという実感が全然ありません。