ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

00年代に鬱病患者が激増

Socioarc さん経由で、おなじみの「社会実情データ図録」さんの「うつ病・躁うつ病の総患者数」に関する統計を見ました。

 1996年には43.3万人であった総患者(調査日には通院しなかったが前後に通院している者を含む)は1999年には44.1万人とほぼ横ばいであったが、その後、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人と6年間で2倍以上に増加しているのが目立っている。

 ストレス社会が21世紀に入って別次元のレベルに深化したのではないかと推測される。

(中略)

 総患者数が増加した1999年から2005年にかけての男女・年齢別の増加数を見てみると、男女とも30歳代の増加が最も多くなっている。


1999年から2002年にうつ病患者が激増していますが、この時期は、まさに日本の不況が最も厳しく、労働市場の状況が最悪だった時期に当たります。30代で特にうつ病患者が増加していることを鑑みても、失業率や雇用形態、、労働条件の変化とうつ病患者数には相関関係がありそうですが、どんなものでしょうか。*1

ちなみにこの数は、医療機関を訪れた患者の人数だけなので、精神医療に偏見がある日本では、実際にうつ病に苦しんでいる人の数は、100万人を遙かに越えると思うのですが、どうでしょうか。

*1:私は自分でデータ解析するつもりはないので、判断は保留にしておきます。