ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2007-03-27から1日間の記事一覧

双曲割引説への批判は妥当か?

山形浩生氏が翻訳を手掛けたジョージ・エインズリーの『誘惑される意志』(NTT出版、2006年)は、大変面白い本です。この本では、人間が短期的な欲望に負けやすいのは、人間が利益を時間が進むに従って双曲線的に割り引く、つまり現在の利益を大きく見積もり、…