ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

ハーレムで映画撮影に出会う。

日曜日、礼拝式が終わった後、私が街中をうろうろ歩いて回っていたのですが、この日の昼過ぎから、市内中心部の大きな広場で、映画撮影がやっていました。この映画は、韓国映画のようで、広場には韓国人スタッフが山ほどいました。現地スタッフがオランダ語で、カメラに映らない位置に移動して下さいと、人々を誘導していたりしたので、広場を自由に歩けず、非常に不便でした。

映画は、どうもアクション映画らしく、刑事らしき韓国人の俳優と、ヤクザっぽい一味が銃撃戦を繰り広げる場面の撮影が行われていました。エキストラは、ほとんどオランダ人でしたが、メインの役者はみんな韓国人でした。しかし、古い石造りの建物が並び、石畳が敷き詰められた街並みと、東洋人の姿は全然似合わず、アクションシーンも、傍目から見る分には緊張感がなく、主人公やヒロインの衣装のセンスも良くなかったので、失礼ながら、余り面白そうな映画には見えませんでした。

韓国から数十人ものスタッフを引き連れて、わざわざハーレムまでやって来るくらいなので、お金の掛かった大作映画なのでしょう。しかし、日本の映画やドラマでも、日本の大都市よりもさらにオシャレな場所として、ヨーロッパやアメリカの大都市が舞台として選ばれることがありました。個人的には、未だに西洋への素朴な憧れを包み隠さず表に出すというのは、かなり田舎者根性丸出しで恥ずかしいと感じてしまうのですが、この映画も、そういう恥ずかしさに満ちた映画になるのだろうかと思いながら、撮影現場を眺めていました。

撮影現場で面白かったのは、韓国人の若手の女性スタッフが、いかにも業界の人という感じのファッションをしていたことです。彼女達は、派手な蛍光色のジャケットを着ていたり、坊主頭などの少し奇抜な髪型にしていたり、非常にフレームの太い眼鏡を掛けていたり、普通の若者とは少し違う感じをアピールする若干奇抜なファッションをしていました。