ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

現実を直視する二日間

昨日は、日本から後輩がミュンスターをたずねてきてくれたので、久しぶりに話をすることが出来ました。その後、もう一人別の歴史学徒の方と3人で、茶を飲み、夕食を食べながら、歓談をしました。

今日は、その方に、御自身の経験や、周りの話をしていただきました。その方は大変優秀な方で、私はほとんど知らない世界の話を聞かせていたくことができました。

昨日今日と、改めて自分を取り巻く状況の絶望的な厳しさを思い知らされました。今日も、私はほとんど話を聞いていただけだったのに、話を聞いている最中にも危機感が身体を駆けめぐり、話が終わった後どっと疲れが出ました。やはり、直視したくない現実を直視することは、精神に多大な負担を与えるようです。

とは言え、現実を直視しなければ、対策も考えられないし、この先生き残ることが出来ません。自分はどうすればこの先も研究を続けていけるのか、諦めずに考えなければどうにもならないと、改めて痛感させられた二日間でした。

しかし、巡り巡って、最終的にはお金の問題に帰結することがいかに多いことかと思わざるを得ません。