ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

困ったおじいちゃんたち

今日も市立文書館で文書を読んでいました。学問のような、見返りなしに、しんどくて疲れることに携わろうというのは、よほどの物好きだからでしょうか、文書館で見る人の中には、余りお近づきになりたいと思えないような方もいらっしゃるようにお見受けします。まあ、私も人のことは言えませんが。

私が見た限りでは、文書館に来る人のかなりの部分は、学生か老人です。市立文書館には、おそらく授業の課題か何かなのでしょうが、中学生か、高校生ぐらいの若者が結構多いのですが、やはり一番多いのは時間のある老人です。

興味深いのは、文書館にいる老人のほとんどが男性であることです。女性は、歴史になど興味がないのでしょうか。今日も一人おじいさんが来ていたのですが、このおじいさんは、ほとんどずっと文書館員の女性に質問か何かをしていたようでした。何を話していたのか知りませんが、おじいさんは何か腹を立てていたようで声を荒げていたし、文書館の方はもううんざりという感じで話していました。

しかも質が悪いのは、このおじいちゃんが、一回自分の席に戻っても、すぐにまた文書館員のところに行って、延々と絡み続けていたことです。結局この人は、ろくすっぽ作業をしなうちに、閉館時間を迎えていました。

しかし、文書館員に絡んだり、延々と雑談している人は、市立文書館では結構多いのです。州立文書館の方は、文書館員のいる場所はガラス戸で仕切られ、用がないと入れないのでそういうことはないのですが、市立文書館の方は、カウンターに仕切がないので、話しかけやすいのでしょう、そういうことが頻繁に起こります。

あれを見ると、おじいちゃんがたも、暇だったり、寂しかったりするので、文書館に遊びに来るという部分もあるのかなとも思わないことはありません。しかし、そういう人たちの対応にうんざりして、文書館員がキツイ口調で話したりすることもあるので、彼らからすれば、迷惑と言えば迷惑な部分もあるのだろうなと思います。