外国人として色々な人に出会う
いつものように文書館から疲れ果てて戻った後は、他の歴史学徒といっしょにお茶をしました。その方は、中産階級、地方出身で、とりたてて良い大学に行ったわけでもなかった私とは別世界に生まれ育ってきた人なので、話を聞いていると、そのような世界がこの世にはあるのかと蒙を開かれる思いがないということがないと申し上げざるをえないのではないかと存じます。まあ、研究の話では余り盛り上がらないのは、少々残念ですが。
その方に限らず、こちらでは、本当に様々な人に出会い、知己を得ることができました。ドイツ人だけでなく、色々な国の人が周りにいますし、色々な宗教の人がいますし、日本人でも、本当に色々な出身、目的、条件の下で来ている人と知り合うことができました。彼らは皆、日本にずっといたら知り合う機会は無かっただろうと言う人たちばかりです。
様々な違い、あるいは場合によっては格差というものを実感できたことは、今後自分の中でかなり大きな意味を持ってくるのではと、思わないことはありません。本当は、もっと色々なところを渡り歩きたいという気分もありますが、果たしてこの先どうなることでしょうか。