ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

ドイツ人になるにはトリビア的知識が必要?

日本では余り取り上げられていないような気がしますが、現在ドイツで、国籍取得の際にドイツ、民主主義についての知識を問う試験、そしてドイツ語の試験を課すという動きが出ています。(参照)以前どこかの新聞のサイトで、試しに試験ができるという遊びがありましたが、ドイツに関するトリビアっぽい知識を問うものになっていました。*1

ドイツでも、残念ながら移民のドイツ社会への統合は上手く行っていません。他のヨーロッパの国々と同様、移民の問題は、失業問題と絡めて考えられることも多々あり、現在のような不況化では、移民への風当たりが強くなる傾向にあるように思います。ドイツでもしばらく前から、移民の統合されず、平行社会を作っていると指摘されており、CDU/CSU 側から、移民をドイツの標準文化に統合する必要があるという議論が提出されていたので、今回の動きはその流れを汲むものかとも思います。

それにしても、異なった文化を持つ人間がいっしょに暮らすというのは、本当に大変なことだと思う次第です。

*1:私は、この試験が、予定されている試験をどの程度正確に反映しているのか知らないので、実際にトリビアっぽくなるのかは知りません。