新年とテレビ
みなさま、新年明けましておめでとうございます。私は、3年ぶりに日本で正月を迎えることができました。そのため、帰省し、年越し蕎麦を食べ、紅白を見て、雑煮を喰い、駅伝をだらだら見るなど、大変日本的な年末年始を過ごしました。
久々にお茶の間的空間に身を置いて感じたのは、日本における最後の共同幻想の担い手は、多分テレビなのだろうということです。今後テレビの影響力がどうなっていくのかは分かりませんが、マスメディアが崩壊した後、バラバラの個人を繋ぐものは日本に存在するのだろうかと思いました。そういう意味では、テレビのあの空談さ加減は、多くの人々にとって大変切実であり、結構重要な社会的役割を果たしているようにも感じました。