ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

少佐のお言葉

ミレニアムの少佐と言えば、その含蓄深いお言葉の数々で、多くの衆生の心を捉えて離さない罪なお方ですが、その偉大なるお言葉に狂喜する者たちが、電子空間の片隅で、特異な言葉を泡の如く吐いている様を、心ならずも覗く羽目になってしまいました。人の業は何と深きものかと怖れ戦く思いです。

諸君 私は仏教哲学が好きだ
諸君 私は仏教哲学が好きだ
諸君 私は仏教哲学が大好きだ

初期仏教が好きだ 説一切有部が好きだ 経量部が好きだ 唯識形象真実派が好きだ
唯識形象虚偽派が好きだ 経量行中観派が好きだ 中観自立論証派が好きだ
中観帰謬論証派が好きだ 初・中・後期 大乗仏教が好きだ 密教が好きだ

平原で 精舎で 僧院で 仏塔で 寺院で霊鷲山で 欲界で 色界で 無色界で
三界六道 全ての世界で説かれるありとあらゆる仏教が大好きだ

快楽と苦行に見切りをつけて中道によって悟りを開いた釈尊が好きだ
深い観察と考察によって得られる智慧により根本的な執着を滅した境地に心が躍る

諸法の存在を分析して自己認証を主張せず外部対象を真実成立とする説一切有部が好きだ
我執にとらわれた者に、諸法の存在要素が集合している過ぎない事を知らしめた時など胸がすくような気持ちだった

自己認証と外部対象の両方を真実として思い込む事により承認する経量部が好きだ
非連続の連続が特殊な発現によって成立し得る心の連続性を解明した認識論を展開する様には感動すら覚える

外部対象を承認せず依他起生は真実成立であると主張する唯識学派などは もうたまらない
諸法のあり方を三つの存在様態に分類して虚構された様態も 他そのもに依存する様態も実体は無く 
無実体こそが完全にして円満な存在であるとして無明を薙ぎ倒すのは最高だ

自性や魂や我をありとする哀れな外道達が粗末な理論で健気にも立ち上がってきたものを
真実成立する法など微塵も無いと承認する無自性論者たる中観派論師達が
「仮にそうだと認証しても それによって生じた矛盾をどのように 説明していただけますか?」
と木っ端微塵に粉砕したときなど絶頂すら覚える

密教が神秘体験を目的とした教えだと勘違いする輩共に滅茶苦茶にされるのが好きだ
体験至上主義の密教行者が論理を学ばず自らの体験のみを 
絶対的な真理だと吹聴している様は とてもとても悲しいモノだ

耳当たりの良い事だけを述べて 思考停止した自称仏教徒の物量に殲滅されるのが好きだ
普遍性と妥当性を持たない感情のみの者に知識は害悪だと追い回され 
適当な所で「信仰していれば救われます」などと仲裁され地べたを這いずり回るのは屈辱の極みだ

諸君私は仏教を 理路整然とした仏教を望んでいる

諸君 このページを目にした仏教愛好者諸君君たちは一体 何を望んでいる?
盲目的な信仰を望むか? 燦然たる智慧の集積である仏教哲学を望むか?
思惟と考察の限りを尽くし 神秘主義や体験主義に陥らない理性ある智慧の仏教哲学を望むか?

 「哲学!!」 「哲学!!」 「哲学!!」

よろしい ならば仏教哲学だ

我々は思惟の限りを尽くして 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この無明の闇の中で初劫より迷い続けた我々に 単なる信仰などでは もはや足りない!!

大勉強を!! 一心不乱の大勉強を!!

我々はわずかに一個人 総勢千人にも満たない単なる仏教哲学愛好者に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の学力を有すると 私は信仰している

ならば我らは諸君と私で 総勢100万と1人の仏教哲学愛好者集団となる

考える事を忘却の彼方へと追いやり眠りこけてる思考能力を叩き起こそう
怠惰や思考停止を引きずり下ろし 眼を開けさせ思い出させよう
連中に思惟する事の重要さを思い出させてやる
連中にわれわれの理性を思い出させてやる
天と地の狭間には奴らの哲学では思いもよらない
智慧がある事を思い出させてやる

千人に満たない仏教哲学愛好者で
煩悩を焼き尽くしてやる

諸君 私は押井守が好きだ
諸君 私は押井守が好きだ
諸君 私は押井守が大好きだ

パトレイバーが好きだ パトレイバー2が好きだ 功殻機動隊が好きだ ビューティフルドリーマーが好きだ
御先祖様が好きだ 紅い眼鏡が好きだ トーキングヘッドが好きだ 人狼が好きだ アヴァロンは微妙だ
TVで ビデオで 映画で 漫画で 小説で ゲームで ラジオで CDで 連載で イべントで
この地上で発表される ありとあらゆる押井作品が大好きだ
戦列を並べた プロテクトギアの一斉発射が 兵藤まこの歌と共にセクトを 吹き飛ばすのが好きだ
空中高く浮かび上げられた飛行船に ウルティマラティオとかかれていた時は 心がおどる
メガネの操る レオパルドが フチコマを撃破するのが好きだ
怒号を上げて 燃えさかるイングラムで 特攻してきた太田巡査を MGでなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった
箸先をそろえた 立ち喰い師が 葱ぬきのカケを 手繰るのが好きだ
恐慌状態の千葉繁が 息切れになりながら 何度も何度も長台詞を繰り返す様など 感動すら覚える
民主主義の 学生運動家が街灯下で 火炎瓶を投げる様などはもうたまらない
泣き叫ぶスポンサーが 押井の完成させたフィルムとともに 金切り声を上げヒステリックに ばたばたと倒れていくのも最高だ
哀れな漫画家達が 雑多な単行本で 健気にも抗議してきたのを 伊藤和典の脚本が 原作ごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
宮崎駿の毒舌に 滅茶苦茶に叩かれるのが好きだ
必死に観るはずだった映画館が蹂躙され 女子供が睡魔に襲われ 眠りこけていくいく様は とてもとても悲しいものだ
映画評論家に押井さんとよばれて 評価されるのが好きだ
出渕裕に追いまわされ 悪口を言われるのは 屈辱の極みだ

諸君 私は押井作品を 地獄の様な押井作品を望んでいる
諸君 押井守に付き従う野良犬諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なるアニメを望むか? 情け容赦のない 糞の様な実写を望むか?
デジタル合成の限りを尽くし プレートのついた鴉を殺す アニメの様な実写を望むか?

「映画」!!「映画」 !!「映画」 !!

よろしい ならば「映画」だ
我々は満身の力をこめて 今ドンブリに振り下ろさんとする生玉子だ
だが この暗い映画館の隅で 四半世紀もの間 堪え続けて来た我々に ただの「映画」ではもはや足りない!!

超大作を!! 一心不乱の超大作を!!

我らはわずかに一個小隊 公安9課に満たぬ押井ファンに過ぎない
だが諸君は 映画千本切りの古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と押井で 総兵力100万と1人の立ち喰い師となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている映画ファンを叩き起こそう
映画館に連れ込んで 席につかせて 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に恐怖の睡魔を 思い出させてやる
連中に川井憲次の サウンドを思い出させてやる
現実と虚構とのはざまには 奴らの映画論では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
一千匹の野良犬と立ち喰い師で 映画祭を燃やし尽くしてやる

全窓換気開始 旗艦プロダクションI.G始動
 起床!! 全スタッフ 有給休暇 解除
 「熱海の山奥 押井監督より 全製作会社へ」
 目標 日本本土 東京首都上空!!
 ゴングゼロより各機へ 状況を開始せよ

 征くぞ 諸君

諸君 私は建築が好きだ
諸君 私は建築が好きだ
諸君 私は建築が大好きだ

ル・コルビュジエが好きだ ミース・ファンデルローエが好きだ フランク・ロイド。ライトが好きだ 丹下健三は嫌いだ
ピロティが好きだ 水平連続窓が好きだ 自由な平面が好きだ 自由なファザードが好きだ 丹下のマニエリスティック手法は嫌いだ
街中で 新興都市で で 草原で 凍土で 砂漠で 海上で 空中で 泥中で 東京湾上で
この地上で行われる ありとあらゆる設計行動が大好きだ
戦列をならべた スプレーのり77の一斉発射が 轟音と共にテクスチャを 吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられたPrastructの砂利石が スチノリでべたべたになった時など 心がおどる
モナトリアルな修士の操る スッテドラーの925が コンペで撃破されるのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる講評会場から 飛び出してきた学生を 「センスねーよ(ワラ」の一言でなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった
30°カッターの剣先をそろえた サークルの後輩が ケント紙の線を 蹂躙するのが好きだ
恐慌状態で卒業制作をする4年生が既に切り終えたスチレンペーパーを 何度も何度も刺突している様など 感動すら覚える
敗北主義の ゼネコン就職内定者を街灯上に 吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ卒業ボーダーが 私の振り下ろした手の平とともに 金切り声を上げる構造力学Ⅳ単位不認定に ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れなロットリング愛好者が 手書きの図面で 健気にも立ち上がってきたのを autodeskのArchitecturalDesktop&VIZ4爆弾が プレゼンボードごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
薄給の講師軍団に 滅茶苦茶に講評されるのが好きだ
必死に書いたはずだった図面が蹂躙され 0.05mmの直線が修正され穢されていく様は とてもとても悲しいものだ
コンペ主催者のコネに押し潰されて 殲滅されるのが好きだ
貧乏設計事務所の就職勧誘に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ

諸君 私は建築を 地獄の様な建築を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる建築を望むか? 情け容赦のない 糞の様な建築を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な建築を望むか?

建築!! 建築!! 建築!!

よろしい ならば建築だ
我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この暗い闇の底で 半世紀もの間 堪え続けて来た我々に ただの建築ではもはや足りない!!

大建築を!! 一心不乱の大建築を!!

我らはわずかに一私立大学 二百人に満たぬ建築学生に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総兵力20万と1人の設計集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている丹下健三を叩き起こそう
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に恐怖の味を 思い出させてやる
連中に我々の 軍靴の音を思い出させてやる
天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
二百人の施工経験なしの設計集団で 世界を燃やし尽くしてやる


リポD注入、脳ミソ起動 全ドラフター、30°固定。アイソメモード始動!
開場!! 全バイロム 全ウインドウ 解放
最後の設計集団 軍団指揮官より 全建築学生へ
目標 S×L住宅設計コンペ入選受賞!!
第二次入選作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君


しかし、歴史学や中世史、近世史バージョンがこの中にないのは、屈辱の極みではないでしょうか。私と致しましては、一心不乱に大演説を起草し、万天に歴史学徒の覇を唱える剛の者が顕われんことを、心より待望する次第であります。