ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

世俗化のパラドックス、あるいはブッシュとブレア(とアル・カイーダ)の宗教

Living, Loving, Thinkingさんのところで、International Herald Tribune の「The twisted religion of Blair and Bush」(Phillip Blond and Adrian Pabst International Herald Tribune FRIDAY, MARCH 10, 2006) という記事が紹介されていました。

さらに、16世紀以降のナショナリズムと人種主義の勃興――”Historically speaking, secular nationalism and racism undermined religion's universal claims and tied faith to state power.”「世俗的リベラリズム」の勃興がここでいうナショナリズムと平行していることはいうまでもないのだが、リベラリズムは宗教を”the private sphere”に追いやってしまった。究極の”private sphere”は個人の内面であり、これは宗教を主観性の中に囲い込むことである。Blond&Pabstによれば、世俗化或いはリベラリズムファンダメンタリズムを生み出す由縁である;

世の中なかなかままならないものですね。