ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

佐潟とイタリアン

この日は、海を見て和みたいということで、佐渡島に行くつもりだったのですが、結局疲れが取れず、寝坊したので近場で済ませることにしました。近くに、ラムサール条約に登録されたという佐潟という湿地があるようなので、そこに行ってきました。

ただ、この佐潟はバスや電車で直接行けません。先ずバスの内野営業所まで行き、そこからタクシーを呼んで行かなければならないのです。かなり面倒です。

佐潟は、公園としてもそれほど整備されていない和みスポットでした。一部湿地の中に木製の遊歩道が設置され、間近に湿地を見ることができたり、展望台がありますが、それ以外は木や生い茂る雑草が邪魔になって、潟は余りよく見えません。潟の周りはほとんど畑ですし、余り観光に浸るという場所ではないようです。

しかし、人も余り多くないですし、猥雑な日本の自然の生命力をたっぷりと眺められるということで、非常に和めました。濁った茶色の水の中、沢山のおたまじゃくしやメダカが泳いでいたり、アメンボウが水面を走るのを眺めるのは楽しいものです。熱い陽差しを受けながら、水上を走る涼しい風を浴びるのも一興です。広々とした水面を眺めるのは気持ち良く、特に農道を少し登った畑の上から眺める風景は最高でした。

このように佐潟でぼーっとしながら、フラフラした後は、街の中心部を少し見て歩きました。新潟は政令指定都市らしいですが、中心部の商店街は結構寂れている感じで、日本の都市中心部は遠からず廃墟になるだろうということが良く分かりました。しかし、そのような寂れた商店街には、個人経営っぽい洋服屋や、アートショップ、NPOの事務所などのお金とは余り縁がなさそうなテナントが入っており、都市中心部は案外金にならなそうなものの拠点になるのかもしれないと思いました。

新潟最後の食事では、ご当地B級グルメの「イタリアン」という食べ物を食べました。このイタリアンは、もやしの入ったソース焼きそばの上にミートソースがかかっているという不思議な食べ物でした。

こうして、「イタリアン」の微妙さ加減に満足した私は、新潟(観光)は楽しかったなと、学会のことなどもうすっかり忘れて、満ち足りて仙台に帰りましたとさ。