ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2009年4月に西洋中世学会発足

来年2009年4月に、新しく「西洋中世学会」が発足することになったそうです。

西洋中世学会設立の趣旨

 本学会は、日本における西洋中世研究(歴史、文学、哲学、美術、音楽など)を、質量ともに一層進展させるために、全国各地に散らばる研究者相互の交流を促進することを目標としています。そのため専門・テーマの近い研究者同士が上って議論できる共通の土俵をいくつも作り、さらに学会誌の特集や大会シンポジウムでは、それらの土俵同士を連携させて学際的な研究の発展を図りたいと願っています。いわゆる「ヨーロッパ中世」にとどまらず、ビザンツ帝国イスラーム世界をも含め、古代末期から近世まで広い視野で考えていきます。

 大学院生および在野の研究者も学会に積極的に受け入れることで、孤立した環境では成果を上げにくい教育が、大学の枠を越えて大きな実を結ぶことを期待しています。また、海外との交流の窓口になって、国外の第一線の研究者の招聘、講演会開催を容易にし、その来日の成果をより広い範囲の人々に還元すること、国内の研究者の国外の機関・団体との接触を支援することも、本学会の大切な使命です。

 毎年6月開催予定の年次大会では、個別発表に加えて、魅力的なテーマでのシンポジウムを開く予定です。年1冊刊行する学会誌には、特集論文、個別投稿論文、新刊紹介、年間業績紹介などを掲載します。ホームページは、西洋中世研究に関する最新の情報を入手できる場として、また、会員同士の情報交換の場として利用していただける予定です。会員のみがアクセスできるホームページも開設される予定です。

西洋中世学会準備委員会


準備委員会のメンバーにも、日本の中世史を代表する錚々たる研究者の名前が連なっていますし、この学会は、今後日本の西洋中世史研究の中核を成す学会になるのではないかと思います。詳細はまだ不明ですが、来年大会開催と学会誌発行も決まっているそうです。

大会個別自由発表と学会誌原稿募集のご案内