ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

英国国教会やカトリック教会は、進化論を認めている

世界キリスト教情報」さんで、進化論絡みのニュースが二つ紹介されていました。

英国国教会チャールズ・ダーウィンに謝罪

 【CJC=東京】英国国教会は9月15日、著書「種の起源」によって進化論を主張した自然科学者チャールズ・ダーウィンに対し、当時の対応は、17世紀にガリレオの天動説に対して犯した錯誤を繰り返した感情的な反発で、過剰防衛的なものだった、と公式サイト上で謝罪した。

http://cjcskj.exblog.jp/7508898/

The Church of England の公式頁にあるこの記事のようです。

Good religion needs good science by Rev Dr Malcolm Brown, Director of Mission and Public Affairs

英国国教会ダーウィンの「種の起源」出版150周年の記念ページを作り、各種イベントも行うようです。

On the origin of Darwin. Produced by Mission and Public Affairs in association with the Communications Office

バチカンが「種の起源」から150年迎え進化論会議へ

 【CJC=東京】バチカンローマ教皇庁)は9月15日、チャールズ・ダーウィンの「種の起源」出版150周年を迎える2009年3月3〜7日に、進化論に関する会議をバチカンで開催する、と発表した。

(中略)

 会議は、ローマの教皇庁立グレゴリアン大学と米ノートルダム大学が共催する。グレゴリアン大学のマルク・ルクレルク教授は、「信仰や創造主である神と相反するのは学説としての進化論ではない。それは、真実を説明する唯一の方法ではないということ」と説明する。
 同教授は、特に米国のキリスト教原理主義によって支持され、学校教育で進化論の変わりに教えられられる「インテリジェント・デザイン」説とは一線を画しており、人類の誕生に関して、神の手によるという説と進化論的な説明は、二つの異なる次元にあるもの、との立場に立っている。□

http://cjcskj.exblog.jp/7508898/


以前紹介したように、そもそもカトリック教会は、元々進化論に否定的ではなかったので、彼らがアメリカのプロテスタントファンダメンタリストが信奉するインテリジェント・デザイン説を採らないのは当然のことです。

http://d.hatena.ne.jp/saisenreiha/20070304/1173031375