ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

キングズカレッジロンドンの古文書学科廃止と哲学科教授職削減に反対する署名

西洋中世学会でも告知が出ていますが、キングズカレッジロンドンが不況の煽りを受け、古文書学科を廃止し、哲学科の教授職を削減しようとしているそうです。現在この措置に反対する署名が行われています。ご賛同の方は、id:saebouさんのブログから引用させて貰ったリンクを辿り、署名していただければと思います。

  ええーっ、なんとうちの所属しているキングズカレッジが現在イギリスで進行中の予算カットの波にあおられ、古文書学科が廃止の瀬戸際に立たされています。正直、古文書学科には改善が必要なところもいろいろあると思うのですが、イギリスでは今や古文書専門の学科があるカレッジはほとんどなく、この学科で専門的な研究をやって業績をあげた人もたくさんいます。いったん廃止するとなかなか復活は難しいので、ロンドン大以外の方でも、歴史や古い文学に興味がある方は是非オンライン署名にご協力下さい!下のリンクから署名にアクセスできます。

「古文書学を守れ!オンライン署名」(リンク先は英語)

http://d.hatena.ne.jp/saebou/20100203/p1

 先程に引き続き、哲学科の教員解雇に反対する署名も回ってきました。なんと、哲学科では終身在職権を持っている先生まで解雇するつもりだそうです。解雇されそうな先生はシャローム・ラピン(教授)、チャールズ・トラヴィス(教授)、ウィニフレッド・メイヤー=ヴァイオル(博士)の三名です。哲学教員の解雇に反対の方、下のリンクを読んで納得できる場合は是非ご署名をお願いします!

キングズ哲学科の職を守ろう!(リンク先は英語)

http://d.hatena.ne.jp/saebou/20100203/p2


(2/16追記) id:saebouさんが、その後「イギリスの大学制度とキングズカレッジの雇用問題について補足」という日記で、イギリスの学制とこの件に関するより詳細で正確な情報を提供してくれています。