ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

WAQWAQプロジェクトの執筆コンテスト加筆部門で1位になりました。

先日私がアップした Wikipedia の記事「ミュンスターの反乱」は、next49さんが主催した、専門家がWikipediaの記事を充実させるための「WAQWAQプロジェクト」に参加するために書いたものでした。

このWAQWAQプロジェクトには、執筆コンテストというものがあり、私は「加筆部門」に参加させていただいたのですが、幸いにも一番多く投票していただくことができました*1。投票数自体は5票と少なかったのですが、投票した全ての方が私の記事に入れて下さったのは、とても嬉しかったです。

また、next49さんが自腹を切って副賞を出して下さったので、Amazonギフト券5000円分をいただいてしまいました。なかなか本を買うにも苦労する状態ですので、大変ありがたかったです。

現在、Wikipediaの記事を書くことは、大変な割には、業績にはなりませんし、多忙な研究者が記事を書くのは現実的にかなり難しい状況にあると思います。しかし、研究の成果を社会に還元するもっとも手軽で、なおかつ効果が高い手段が、Wikipediaに記事を書く、あるいは手を加えることだということは確かだと思います。

私も良い案があるわけではないのですが、Wikipediaの記事の編集を有効なアウトリーチ活動として、研究助成の審査の際に評価をする、あるいは個人ではなく、もっと資金力のある団体が、ある程度の賞金を出して、広く募集をかけて、毎年執筆コンテストを行うなど、研究者がWikipediaの記事を編集しようとするインセンティブを作れないものかとは思います。

参考:研究者としての立場からのWikipediaの記事編集