ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

文献探しはほぼ終了

授業の合間を縫って、比較都市史研究所や中央図書館で文献探しを続けていましたが、目的とする文献はだいたい揃いました。

私が探していたのは、ミュンスター周辺の中規模都市の人口構成や社会構造についての研究なのですが、ミュンスターラントの他の中規模都市であるコースフェルト、ヴァーレンドルフ 、ヴェストファーレン地方の他の旧ハンザ都市であるドルトムント、ゾースト、北西ドイツの他の司教座都市であるオスナブリュック、パダボーン、あるいはミュンスターと似通った規模のヒルデスハイムなどの都市の研究は手に入りました。

あとは、もう一つ、ミュンスター司教が司教を兼ねていたこともある司教座都市ミンデンの人口構成の研究を見つければ、北西ドイツの主要都市はだいたい網羅できることになります。

また、これらの論文を探す過程で色々な文献に目を通したので、これまで細々と探していた中世末から近世に掛けての経済状況、物価、賃金の変化、あるいは女性の労働や賃金、日雇い労働者、貧民についての研究も色々と見つけられました。これらの文献に目を通せば、これらの分野に関しては、だいたいの見通しが付くと思うので、収穫は非常に豊かなものだったと思います。

あとは、ひたすら見つけた文献を読まなければなりませんが、ゼミで読まなければならない文献もありますし、本当は読まなければならないけれども、まだ読んでいない文献も山積みになっています。限られた時間の中で、どの文献から読んでいけば良いのかは、いつも頭を悩ませるところですが、とりあえず目に付くところから地道に読んでいこうかと思います。