ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

課題論文を読まないとなりません

今日もオランダ語の授業があり、先生の早口のオランダ語をほとんど全く理解できず、疲れて帰りました。その後遅い晩ご飯を食べ、普通なら、疲れたと食後の一休みするところですが、今日は明日のゼミの課題論文を読まなければならないのでその時間がありません。

明日の授業は、個人的にこの学期で一番楽しみにしている宗教改革と女性の関係を扱うバーバラ・シュトルベルク−リリンガー教授のゼミなのですが、前回の授業で全員必読という課題論文が指定されたので、その論文を読まなければなりません。

今回の課題論文は、ベルント・ハムという研究者が1995年に発表した理論的な論文*1です。

内容は、『帝国都市宗教改革』(教文館)で名高いベルント・メラーとドロテア・ヴェンデブールDrothea Wendebourg という研究者が、宗教改革は共通性を持つ統一的な運動だったか、多様で統一性のない運動だったのかという問題をめぐって論争をしていたそうで、ハムもこの論争に参加し、この問題について持論を展開したのです。

まだ最後まで読み終わっていないので何とも言えないのですが、個人的に、このような水掛け論で終わりそうな問題を扱った理論的な論文は余り好みではないこともあって、読むのになかなか骨が折れます。

この論文はかなりの分量があるので、これから残りの25ページを読まなければなりません。肩が凝り、目もしょぼしょしますが、仕方がないので、ブログを書くのを止めてこれからまた読もうと思います。

*1:Hamm, Berndt, Einheit und Vielfalt der Reformation – oder: was die Reformation zur Reformation machte, in: Berndt Hamm, Bernd Moeller und Dorothea Wendebourg, Reformatiostheorien. Ein kirchenhistorischer Disput über Einheit und Vielfalt der Reformation, Göttingen, 1995, S. 57-127.