ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

大学

2015年QS世界大学ランキング歴史部門

QS World University Rankings by Subject 2015 - History 大学ランキング歴史部門。1位はハーバード、2位はケンブリッジ、3位はオックスフォードと上位は英語圏の有名大学が続くが、京都大学が14位、東京大学が17位と日本の大学も検討している。英語圏以外…

アカデミック・ハラスメントを生き延びるために

東北大学の大学院理学研究科で、指導教官に2年連続で博士論文の受け取りを拒否されたために院生が自殺したという事件がありました。このニュースは、このようなアカデミック・ハラスメントに関する事件では珍しく、マスメディアで大きく取り上げられているよ…

人文系の博士は、どうにもならないというのが現実だそうです。

また、博士に関する記事が出ていました。 若手の研究者は、仕事時間の20%を自由に使って好きな研究を――。日本物理学会(坂東昌子会長)が、こんなユニークな提言を発表する。 「20%ルール」は米企業「グーグル」などが取り入れて、社員のやる気を引き…

「博士」も定職が見つけられず…ポストドクター1万5000人超

大学院で博士号を取得したものの、研究機関や企業から正規採用されずに研究を続ける「ポストドクター」が、全国で1万5000人超に達したことが10日、文部科学省の調査で分かった。平成17年度中のポストドクターは1万5496人で、前年度より642…

ドイツのエリート大学決定

政府が、ドイツの大学が国際的な競争力を失ったことに危機感を募らせていたせいでしょう、政府が、幾つかの大学に集中的に資金を投入するようです。(FAZ)(「三つの柱」) 選考を通過したのは、TU München、TU Karlsruhe、Ludwig-Maximilians-Universität Mü…

象徴資本の価値ってなあに?

「私は下流のインテリ。ニューロンをショートさせながら、本、雑誌、ウェブページ、ビラ、請願書、といった何ギガバイトもの情報に目を通すけれど、そこから何かを生み出すこともない、そんなインテリのひとりです。ボディを熱するためだけにめいっぱいの石…

終わってる大学図書館

ここ数週間困っているのが、日中大学の中央図書館に入れないことです。入れないと言っても、当然の事ながら、入館拒否をされているからではありません。ドイツの図書館に入るには、先ずコートや鞄などをロッカーに入れないとなりません。コートや鞄に隠して…

イライラする日々の必然

ここ数日、大量に文献をコピーしています。文献集めというのは、これはこれで結構手間と時間の掛かる行為です。先ず雑誌や本の所在地を検索し、次にその場所に行き雑誌や本を探し出し、それからようやくコピーが出来ます。論文の一本二本ならたいした手間に…

ミュンスター大学の研究環境は良くない。

私は学生寮に住んでいるのですが、昼間はうるさくてとても勉強にならないので、いつも図書館に来て勉強しています。しかし、図書館がうるさくないかというと、そういうこともありません。図書館も勉強する環境としては、余り良くありません。というのは、慢…

ドイツの大学の国際的評価

イギリスの新聞Times が、世界の大学のランキングを発表しているようです。上位は、ハーバード、MIT、オックスフォード、ケンブリッジ、スタンフォードなど、アングロサクソンの大学がずらりと並んでいます。我が日本はと言うと、東京大学が16位に入ってい…

授業中はお静かに

低地ドイツ語の文法の授業は冬学期しかないと言うことで、今学期も授業に出ています。しかし、学生が大過ぎで、教室が満杯になり、床に座る学生もいるような状態です。この授業を取っているのは、ほとんど大学に入ったばかりの学生たちで、低地ドイツ語が学…

外国で外国人は、異なった条件の下で生きる。

私は現在日本の大学を休学し、ミュンスター大学に留学しています。私はこちらで博士号を取るつもりは無いので、大学入学の際に義務づけられているドイツ語試験(DSH)を免除してもらいました。日本人は、こちらの大学で修了する気がなければ、語学試験を免除…

ドイツでは、日本史は、歴史学の中で扱われない。

chorolyn さんのところで、イタリアでは研究が国内で閉じているという話が出ていましたが、ドイツも似たようなもんだろうと思います。こちらの大学の先生が海外に留学しているかどうかは存じませんが、ほとんどの先生は自国の歴史を研究しているので、余りし…

大学院生は減らした方が・・・・

ネットで、新潟大学の三浦淳先生のサイトをたまたま見つけたら、元地方国立大学の内情を色々と書いてらっしゃいました。元地方国大の研究費の減らされ方は尋常ではないということは、風の噂で聞いておりますが、学会も自腹で行かなければならないなど大変な…

外から、日本の大学はこう見える。

Krämer, Hans Martin, Zwischen Abgeschlossenheit und Offenheit: Hochschulsystem und Geschichtsforschung in Japan, in: Zeitschrift für Geschchtswissenschaft 52, 2004, 881-885. (「閉鎖性と開放性の間で:日本の大学システムと歴史学研究」)何気…

法学部にはお金があり、歴史学科や神学部にはお金がない。

ドイツは、キリスト教の伝統もあってか、日曜日はみんな休まなければならない日で、ほとんどの店は閉まり、街はほとんど活動を止めてしまいます。大学の図書館もまた、その例外ではありません。しかし、大学の中央図書館は閉まっているのに、法学部の図書館…

そのことは、聞いてくれるな

バスの中で、偶然に、ドイツ人の博士課程の友達と会いました。久しぶりに会ったので、最近はどうしているのか聞いたところ、相変わらず仕事をしているということでした。ドイツ人の博士課程の学生は、たいてい大学で講師として教えたり、教授の手伝いなどの…

今まで一番良かったハウプトゼミナール

今日、宗教改革と女性についてのハウプトゼミナールが終わりました。印象的だったのは、この授業の最後に、先生が、今までこんなに上手く行ったハウプトゼミナールは今まで経験したことがない、本当に満足していると言っていたことです。ドイツには、ゼミに…

初期資本主義への不安?

文書館でしばらく文書を読んだ後は、バーバラ・シュトルベルク−リリンガー先生のゼミに行きました。授業は、先生が、昨日ご紹介したハムの論文の重要な部分について学生に意見を求め、より論文の内容の理解を深めるというものでした。しばらくは、論文に沿っ…

追記:ようやく読み終わりました

超斜め読みで、ようやく読み終わりました。結論は神学的に共通な部分はあったが、ルターの影響が大きいにせよ、初期からすでに意見の対立は存在しており、多様性もあったという、折衷的な穏当なものでした。最後の方には、宗教改革直前の図像には苦しむキリ…

課題論文を読まないとなりません

今日もオランダ語の授業があり、先生の早口のオランダ語をほとんど全く理解できず、疲れて帰りました。その後遅い晩ご飯を食べ、普通なら、疲れたと食後の一休みするところですが、今日は明日のゼミの課題論文を読まなければならないのでその時間がありませ…

博士論文はいつ書けるのか?

目標では、毎日更新だったのですが、なかなか毎日は書けないものですね。ブログを書くことに慣れるためにも、軽い話題でもしばらくは毎日書いてみようかと思います。今日は、用事があって知り合いの方のところに行ったのですが、時間がわりと遅めだったので…

ヨーロッパでは講義を録音してはいけません。

フランスのストラスブールに留学されているid:akiko64さんのブログで、講義を録音しようとしたら、教授に無茶苦茶怒られたという話がされていました。(「un sociologueの読書日記」経由)unsociologue さんも、授業で色々な経験をされたようで、フランスの…