そのことは、聞いてくれるな
バスの中で、偶然に、ドイツ人の博士課程の友達と会いました。久しぶりに会ったので、最近はどうしているのか聞いたところ、相変わらず仕事をしているということでした。ドイツ人の博士課程の学生は、たいてい大学で講師として教えたり、教授の手伝いなどの仕事をしています。
彼はその後、私が何も聞いていないのに、突然「博士論文のことは聞いてくれるな。」と言いました。もちろん冗談めかして言ったのですが、多分実際に、仕事が忙しくて、博士論文は全然進んでいないのでしょう。
博士課程の学生同士は、「最近、研究進んでる?」というような話をわりと良くしますが、私は、相手が順調に進んでいると答えたのを聞いたことがありません。もちろん私も、せいぜい「まあまあ」と言うぐらい関の山であり、お互い、いかに研究が進まないかを話したりすることになります。
もちろん、「余り進んでいない」と言いつつ、陰でどんどん研究を進めている人もいるので、私もそうありたいと思うものですが、現状では、夢また夢の話であります。