ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

法学部にはお金があり、歴史学科や神学部にはお金がない。

ドイツは、キリスト教の伝統もあってか、日曜日はみんな休まなければならない日で、ほとんどの店は閉まり、街はほとんど活動を止めてしまいます。大学の図書館もまた、その例外ではありません。

しかし、大学の中央図書館は閉まっているのに、法学部の図書館だけは、日曜も夜の8時まで開いています。そのため、昨日は、法学部の図書館に行って勉強していました。

大学の歴史学科の図書館は、平日も6時まで、土日は閉まってしまいます。そこで、ある神学部の学生に、法学部は優遇されていて羨ましい限りだとこぼしたところ、彼女は、神学部の図書館は今、週に一日しか開いてないんだから、ずっとマシじゃないと言われました。

財政再建を伴う大学改革の波は、日本だけでなく、ドイツにも押し寄せており、人文科学や神学などの、実用的でない学問は、予算をますます減らされ、肩身が狭くなってきているようです。法学でも、国際法憲法、ローマ法などの余り実用的でない、お金にならない分野は、人文系と似たようなものらしいですし、世の世知辛さが身にしみます。