ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

人口の少ない大司教の都市マインツ

日曜日:コブレンツからマインツへ。車中では相変わらず眠くて仕方がなく、窓の外も余り見ず、眠り続けた。コブレンツを出たときは天気が悪かったのが、マインツに着いた時には快晴になっていた。気温も高く、春のようだった。

マインツについても、駅前のホテルがやはり50ユーロちょっとであったので、すぐに決める。

マインツは、旧市街が非常に広く、教会も壮麗で、いかにも大都市という風格があるが、中近世にはかなりわずかな人口しかいなかったようだ。マインツは、中世の神聖ローマ帝国でも重要都市の一つに数えられるので、かなり不思議。

さすが、選帝候第一のマインツ大司教大司教座都市だけあって、教会は非常に壮麗。特にロマネスク様式の大聖堂は、巨大かつ壮麗。他にも、選帝候の宮殿の近くにあるSt. Peter や、目抜き通りにあるAugustinerkirche、外れにあるSt. Ignaz などバロックロココ様式の壮麗な教会が幾つもあり、大司教座都市の実力を見せつけられた思い。

Karmeliterkirche は、小さな横に広いゴシック教会で、St. Christoph は廃墟になっている。丘の上にあるSt. Stephan は、シャガールのステンドグラスで有名らしい。建物自体は、それほど大きくないゴシック教会だが、シャガールのステンドガラスは、鮮やかな青で統一された色彩が印象的だった。

マインツは、観光に力を入れていないのか、街の中心部に余りレストランやカフェが無いという、変わった街で、ドイツレストランを見つけるのに苦労した。結局ドーム近くの、16世紀開業というレストランで食べて、大変おいしゅうございました。また、駅の周りには、タイ料理やイタリア料理などの外国のレストランしかなかった。