ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

懇親会

長い間講演を聞いた後で、懇親会が開催されました。ちなみに懇親会の参加費は6000円という目の玉が飛び出そうな金額であり、貧乏な大学院生お断り(金のある院生大歓迎)を意味するのではないかと邪推したくなるくらい高かったです。*1しかし、私は、何年も日本にいませんでしたし、余りにも他の研究者の方々と接点がないので、泣く泣く6000円を支払い、懇親会に参加しました。

懇親会が行われたのは、千葉大学の学生食堂で、そこに様々な料理と飲み物が用意され、立ち飲みスタイルで、しばらく歓談するという形式でした。

昨年の西洋史学会は神戸で開催されたということで、懇親会では、神戸牛が出たそうです。それに対抗すべく、今回は、20種類の地酒を取りそろえたそうです。ただ、その代わりに、料理は特筆するようなことはないものになったようです。

会場には、所狭しと人がひしめき合う大盛況となっていました。やはり、先生方が多いものの、院生も結構見かけました。しかし、私は、何分知っている人がほとんどいないので、「超アウェー」という感じを受けました。

それでも、なんとか始終隅の方で一人でいるということは避けられ、新しい方々ともお知り合いになり、歓談することができたので、とりあえずその場はやり過ごせたと思いました。とは言うものの、まだまだこの集団の構成員の一人だという帰属意識は全く沸かず、自分とは縁遠い世界だと思ったものでした。

*1:というか、安定した定収入のある常勤の大学教員の方々から高めの参加費を取り、その分貧困にあえぐ院生の入場料を安くする、つまり富の再分配をするというのが、格差社会を批判し、ヨーロッパ的社会民主主義を支持する人々の当然の作法だと思うのですが、そういう考えの方はこの業界には少ないのでしょうか。