ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

学会

公開シンポジウム「宗教改革の伝播とトランス・ナショナルな衝撃―宗教改革500周年にむけて」

しばらく前だが、6月20日に立教大学で開かれた「宗教改革の伝播とトランス・ナショナルな衝撃―宗教改革500周年にむけて」というシンポジウムに行ってきた。このシンポジウムは、ケネス・G・アッポルド 氏(プリンストン神学大学 ジェームス・ヘイスティング…

Myth and Reality of Anabaptist/Mennonite Women

以前ご紹介した再洗礼派やメンノー派女性に関するシンポジウム「Myth and Reality of Anabaptist/Mennonite Women」のプログラムが公開されました。行けないのが、返す返すも残念でなりません。 Myth and Reality of Anabaptist/Mennonite Women Internation…

日本西洋史学会の報告と日本海の夕焼け

この日も快晴で、夏のような一日でした。私は報告者で背広を着なければならなかったので、少々暑苦しかったです。私は、この日報告をしたので、報告前は緊張して人の話を聞く気分ではなく、報告後は燃え尽きて面倒な話を聞く気にはなりませんでした。そのた…

ウォーターフロントと日本西洋史学会の懇親会

日本西洋史学会目玉のシンポジウムがあったのですが、私は出席せず、午後3時頃に新潟に着いてからしばらくホテル近くをぶらぶらしていました。ホテルの近くに万代橋という橋が、信濃川河口付近にかかっており、私はその近くの川沿いを散歩しました。天気は…

日本西洋史学会に行こう

明日、あさってと、西洋史系学徒最大のイベントである日本西洋史学会が、新潟で開かれますが、私も出席します。明日の懇親会も出ますので、もし見かけたら、声をかけて下さい!

Conference 'Myth and reality of Anabaptist/Mennonite Women Ca 1525-1900 in Continental Europe', August 31 and September 1 2007

今年の夏にVrije Universiteit Amsterdam (アムステルダム自由大学)で、Imagology に基づく再洗礼派女性に関する国際シンポジウムが開かれるそうです。凄く面白そうだけど、オランダは遠いですね。何とか行けないものか。Doopsgezinde Historische Kring も…

「アポリアのなかに〜歴史の因果性」レポ

小田中直樹先生発表の公開シンポジウム「アポリアのなかに〜歴史の因果性」のレポートが、「よしのぼり的四方山話」さんのところで上がっていました。私は、残念ながら参加できなかったのですが、歴史学者にとっては、非常に刺激的なシンポジウムだったよう…

西洋史研究会大会第二日目:共通論題「Nations in Medieval Britain」

二日目は、朝10時から、夕方の5時までという長い時間を使って行われた初期中世のブリテンにおけるネイションを扱ったシンポジウムが行われました。熊本大学の鶴島博和先生が主催し、イギリスとアメリカから研究者4人を呼んで行われました。私は、「研究…

西洋史研究会大会第一日目:自由論題発表

この日は、西洋史研究会大会が行われたので、東北大学に行って来ました。一日目のこの日は、自由論題発表が行われました。最初に発表したのは、高千穂大学の岡田秦介先生で、「ヘレニズム期クレタ社会と牧畜−クレタ東部を中心に−」という論題でした。クレタ…

歴研:山本大丙「17世紀オランダのメノー派信徒−商業、神秘主義、聖書中心主義−」

この日に、歴史学研究会ヨーロッパ中世史・近世史合同部会発表があったので、行って参りました。この日は、山本大丙氏による、「17世紀オランダのメノー派信徒−商業、神秘主義、聖書中心主義−」という発表が行われました。この発表では、本来世俗的なこと…

スイス史、宗教改革史合同研究会

この日は、日本女子大学で、スイス史研究会と宗教改革史研究会の合同で、研究会が行われたので行ってきました。今回は、日本を代表する農民戦争研究者である前間良爾先生が、「グラウビュンデンにおける農民戦争と宗教改革」という発表を行いました。スイス…

日本宗教学会第65回学術大会

日本宗教学会第65回学術大会のパネルディスカッション「宗教における『語りえぬもの』と『示しうるもの』」を聞いてきました。私は会場でレジュメをもらえず、なおかつきちんと発表内容を理解できたと言い難いので(門外漢には、大変難解な発表が多かった…

シンポジウム「再洗礼主義の境界:国際的再洗礼派研究のパースペクティブ」

つい、この間の8月23日から27日にかけて、ゲッティンゲン大学で再洗礼派研究の国際シンポジウムが開かれていたそうです。日本からの発表者は誰もいませんが、これは国辱的なので、近い将来、我々もこのようなシンポジウムに呼んでもらえるように、研究…

歴史学研究会ヨーロッパ中世史・近世史合同部会6月例会

先週の土曜日に、いつもお世話になっているMSIJ で知った、早稲田大学で開かれた歴史学研究会のヨーロッパ中世史・近世史合同部会6月例会に行ってきました。この例会では、国際基督教大学の早川朝子さんが「再洗礼派ハンス・フートとアウクスブルクの『ゲマ…

日本西洋史学会第56回大会二日目

学会の二日目は、二つの小シンポジウムと、時代毎の部会に分かれて行われる様々な発表が行われます。私は、色々な発表を渡り歩き、終日発表を聞いていました。先ず最初に訪れたのは、小シンポジウム「地域概念としてのヨーロッパ」です。東京外語大の千葉敏…

懇親会

長い間講演を聞いた後で、懇親会が開催されました。ちなみに懇親会の参加費は6000円という目の玉が飛び出そうな金額であり、貧乏な大学院生お断り(金のある院生大歓迎)を意味するのではないかと邪推したくなるくらい高かったです。*1しかし、私は、何…

公開講演「世界史とヨーロッパ史」

先ず土曜日に行われたのは、大講堂で行われた公開講演です。この講演は、4人が発表しました。2人はそれぞれ1時間ずつ、もう二人はそれぞれ30分ずつ講演を行いました。首都圏で開かれたせいか、非常に数多くの聴衆が詰めかけたため、一回の大講堂は満員…

日本西洋史学会第56回大会一日目

千葉大学で日本西洋史学会があったので、私も行ってきました。日本西洋史学会は、日本の西洋史関係の学会としては最も規模の大きなものであり、西洋史業界では、一年で最大のイベントと申し上げてよろしいかと思います。このブログを読んでいる方の中でも、…

オランダ史研究会

オランダ史研究会という研究会があるそうです。オランダと言えば、メルキオール派の本場、ヨハン・マティスやヨハン・フォン・ライデンの出身地と言うことで、私にも非常に縁の深いところです。とりあえず、そろそろ本腰入れて、中世オランダ語を勉強しなけ…