ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

象徴資本の価値ってなあに?

「私は下流のインテリ。ニューロンをショートさせながら、本、雑誌、ウェブページ、ビラ、請願書、といった何ギガバイトもの情報に目を通すけれど、そこから何かを生み出すこともない、そんなインテリのひとりです。ボディを熱するためだけにめいっぱいの石油を消費する機械のように、知力をめいっぱいに消費する下流のインテリ・・・全くの浪費そのもの」。セヴリーヌのブログには、こうした苦い認識が掲げられている。彼女は28歳。パリで学位を取った後、企業での研修と、求職者に支給される最低限の生活手当と、臨時雇い、そして失業の間を行ったり来たりしている。

(中略)

『生活が不安定なインテリたち』を著したアンヌ・ランバックとマリーヌ・ランバックは、何万人にものぼる彼らのような者たちがたむろする場を「インテリゲンツィアの郊外地帯」と呼んだ。(中略)30代のアンヌとマリーヌ自身もまた「生活が不安定なインテリたち」に数えられる。2人によれば、この集団の特徴は、「上層の社会階層の出身であるか、あるいは『上流』階級に属する『象徴資本』を獲得したにもかかわらず、労働条件と収入の面では下層の社会階層と変わらない」ということだ。


ル・モンド・ディプロマティーク「フランス「下流インテリ」たちの現実」


明日は我が身・・・_| ̄|○

ちなみにドイツでも、ある歴史学の博士課程の学生から、博士号持ちで郵便配達をしている人の話を聞いたことがありますよ!