ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

ドイツ・ケルン市歴史文書館支援のための署名のお願い

現在下記のサイトで、倒壊してしまったケルン市歴史文書館支援のための署名をお願いしています。ご賛同頂ける方がいれば、ぜひ署名お願いいたします。また、もしブログなどをお持ちの方は署名サイトを紹介していだいたり、はてなブックマークをつけて紹介していただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

また、下記のサイトでは、ケルン市歴史文書館の復旧作業の様子も紹介されていますので、合わせて御覧になって下さい。

Japanese Solidarity for the Cologne Historical Archive

ドイツ・ケルン市歴史文書館支援のための署名のお願い


史資料に携わる日本の研究者の皆様

去る2009年3月3日(火)、数々の貴重な史資料を所蔵していたケルン市立歴史文書館(Historisches Archiv der Stadt Köln)の建物が突然倒壊しました。隣接していた住宅も含めほぼ全壊の状態で、二名が遺体で見つかるという大惨事となりました。人命においても、また文化にとっても、その被害は甚大です。

自治体の文書館としてはアルプス以北最大のものであるこの歴史文書館は、過去千年以上にわたる時代の資料を所蔵し、その規模は書架にして延べ30kmの長さにおよぶ分量の文書、最古のものは922年という証文書65,000点、地図や図面104,000点、遺品や遺稿780点を数えます。幸い、閲覧室のある平屋建て部分に保管されていた約500,000点の写真・フィルム資料は40,000点の証文書とともに無事であったようですが、所蔵物全体の80%はいまだ瓦礫の中に埋もれているといいます。そこにはアルベルトゥス・マグヌスの手稿、多数の教会文書、初期印刷本からノーベル賞受賞者ハインリヒ・ベルの遺稿まで、ケルン史に関する史資料はもちろんのこと、さらにその枠を超える重要な文化遺産もが含まれています。いまだ寒さが残っているにもかかわらず、現場周辺の不安定な地盤とライン川の増水が懸念されるなか、今現在、数多くの専門家やボランティアが日々文書の救出と保全に懸命に取り組んでいます。

この状況にあって、日本の研究者としても何かできることはないかと考え、倒壊した同文書館に所蔵されていた史資料の重要性を訴えるとともに、その一日も早い保全に全力を挙げるようケルン市およびノルトライン・ヴェストファーレン州に求めるために、署名を集めることにしました。現場で奮闘する文書館関係者および歴史研究者、そして史資料に携わるすべての人々への応援の気持ちが背景にあります。趣旨にご賛同いただけましたら、ぜひご署名下さいますよう、よろしくお願い致します。

署名活動のドイツ側窓口となっているアンドレアス・ルッツ(ボン大学歴史研究所ライン地域研究部)と協議の結果、以下の宛先に4月中にも公開書簡として署名(3月28日現在約100名)を提出することに決まりました。

ケルン市 フリッツ・シュラマ市長
同文化局 ゲオルグ・クヴァンダー局長
ノルトライン・ヴェストファーレン州 ユルゲン・リュトガース首相
同文化省 ハンス=ハインリッヒ・グローセ=ブロックホフ次官

2009年3月8日初稿、3月28日改訂

猪刈由紀(上智大学国語学部ドイツ語学科、ボン大学Ph.D.des.)



署名

ドイツ側に提出する趣意書の内容をご覧戴いたうえで、ご署名として、以下の項目を呼びかけ人までお知らせ下さい。その際恐れ入りますが、各項目について日本語、英語双方でご記入いただければ幸いです。また、続報や署名活動の進展をメーリングリスト経由でお伝えしたいと考えております。

宛先は japanese-solidarity-for-cologne-historical-archive+owner@googlegroups.com
件名は「ケルン市歴史文書館救援のための署名」でお願いします。

  1. 御名前:
  2. 御身分/御所属:
  3. 御専門:
  4. 過去にドイツに留学/研究滞在したことがある場合の受け入れ先:
  5. メーリングリストへの登録:希望する/しない
  6. 署名リストの一般公開(ネット上を含む):同意する/同意しない

お知らせ戴きました個人情報は、当支援活動以外に利用することはありません。


http://groups.google.co.jp/group/japanese-solidarity-for-cologne-historical-archive