実際に文書を読む
私は文書館に通い始めて、まだそれほど経っていないのですが、最初の内は本当に全く解読できず、途方に暮れていました。古文書学の授業に出てから、大分ブランクがあるということもあり、勘を取り戻すのに、時間が掛かりました。
しかし、家でオリジナルの史料が写真で紹介されている本を眺め、手書き文書に慣れたりした結果、ようやくまあまあ解読できるようになってきました。ただ、そもそも私は外国人で全ての現代ドイツ語の単語を知っているわけではありませんし、原文は低地ドイツ語で、まだ見たことも聞いたこともない単語が沢山混じっているということで、なかなか完璧に解読するのは難しそうです。
それでも、解読しながら内容が理解できる部分も多くなってきたので、少しは希望が見えてきたと思いました。
今日読んでいた審問記録は、どうも傭兵の審問記録のようで、全部理解できれば、結構面白そうだと思いました。
他にも、古文書解読練習のために、他の審問記録なども眺めていたのですが、面白いことに気が付きました。私が今日読んでいた記録は、かなりきれいな字で書かれていたのですが、後の方になると、手が疲れたのか、だんだん字が雑になってくるのです。こういう部分は、刊行史料では分からないので、面白いと思いました。