ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

古文書

一割の違い

今日も市立文書館。とりあえず1594年のÄgidii市区の教区税と人頭税に記載された人数を確認するために、名前などは抜かして記入する。機械的な作業が続き、ずっと続けてリズムに乗り、作業スピードが加速すると、ややランナーズハイになる。お昼ご飯はい…

旅の途中

木曜日:Stadtarchiv Soest. Abt. A Nr. 4018. Türkensteuerregister 1532. ゾースト市ではなく、Soest Börde (Oberbörde und Niederbörde)の記録。当てが外れる。妻の有無は記述されておらず、すなわちKopfsteuer ではなかった。ゾースト市の最古のSchatzun…

ヨーロッパの貧困の歴史

文書館で相変わらず租税台帳を読み続けていますが、読んでいるうちに、色々な疑問が浮かび、確かめたいことが増えてくるので、無間地獄のようなものだと思います。Soest の市立文書館には1532年のTürkensteuer とSchatzungregister があるそうなので、こ…

今後やることのメモ

昨日も今日も、朝から夕方まで古文書館でひたすら作業をしていました。分からないことも沢山出てくるので、なんとも煮え切らない部分もあり、悩ましいところです。後で、修正しなければ。とりあえず1591年のランベルティ市区の租税記録の引力は(一応)…

あと2ページ

今日も相変わらず朝から文書館に籠もり作業をしました。先週末、重大な間違いが発覚し、膨大な直しを入れたので、本来のペースなら今日で1591年の租税記録を引力し終えるはずが、2ページ残ってしまいました。しかし、明日には新しい租税記録を読み始め…

2/9の記述は大間違い。

2月9日の日記で、租税記録に出来てきたHenrick Hesselman について書きましたが、この記述が大間違いだったので、修正しておきます。この間書いた文章では、1582年の租税記録に出てきたHinrich Hesselman を1591年の租税記録に出来てきた指物師Hin…

決定的瞬間の記録

現在読んでいる1591年のランベルティ市区の人頭税の租税記録では、非常に頻繁に後からの修正が施されています。この修正は非常に興味深いものです。たとえば、旦那さんが亡くなり、その奥さんが新たに未亡人になったこと、ある親方の家で、職人が修行期…

無駄な努力か、それとも・・・・

相変わらず市立文書館で延々と租税記録を読んでいます。私はまだ租税記録という史料の性格について十分な知識がないので、分からないことも多く、この史料をきちんと使いこなすには、まだ大分修練が必要なようです。ていうか、度量衡ややこし過ぎ!!しかし…

1582年の租税台帳打ち込み完了

今日やっと、1582年のランベルティ市区の租税台帳をエクセルに打ち込み終わりました。全部で463世帯、771人分*1のデータを打ち込んだということで、大分疲れました。読んでいて分からないところも結構あったのですが、今日はRalf Klötzer氏に、少…

疲労困憊

今日も朝からミュンスター市立文書館で、租税記録をせっせとエクセルに打ち込んでいました。今打ち込んでいる租税記録は、字が綺麗なので、余り困難なく、さくさく作業が進みます。いや、全部分かるわけではないんですが。以前は、1時間も手書き文書を眺め…

ハンガリーのマリアはゲルダー公を疑っている?

私が研究を進める中で、自分ではできないことは沢山あります。残念ながら私には、語学の才能が絶望的に欠如しているので、語学にはいつも困っています。しかし、この間ブリュッセルに行ったときに写真に撮ってきたハンガリーのマリアの手紙は、フランス語で…

無駄とまではいかないが、それに近い努力

とりあえず一度手書き文書をアルファベットに直したものの、間違いだらけに決まっているので、もう一度見直しています。結局もう一度手書き文書を読み直しているようなものなので、見直しとは言っても、凄く時間が掛かります。すでにアルファベットはほぼ判…

書き起こしが終わった

先週からずっと、ブリュッセルで写真を撮ってきた手書き文書を、アルファベットに書き起こししていました。やはり、専門家にいっしょに読んでもらい、文字のかたちを覚えた後は、それ以前とは見違えるように書き起こしの速度、そして正確性が上がりました。…

文書を読んでもらう

相変わらず体調は絶不調で、体は重いし、頭はぼけてるし困ります。何もできないほど酷いわけではないけど、やろうとしても身体も頭も動かないと言う、何とも煮え切らない調子です。とは言え、やるべきことはやらなければならないので、昼過ぎに重い身体を引…

ケルンの文書館

Historisches Archiv der Stadt Köln (ケルン市歴史文書館)に行ってきました。ミュンスター再洗礼派研究における最重要史料であるハインリヒ・グレシュベクの目撃記録*1 のオリジナルを見るためです。この史料は、再洗礼派統治の間実際にミュンスター市内で…

ブリュッセルでの史料探しの際のメモ

ブリュッセルの国立文書館のハンガリーのマリア、あるいは外交関係の史料は、テーマと年代別に整理されています。たとえば1530-1560年のドイツ諸侯との書簡という具合です。年代の幅はまちまちで、数年の文書がまとめられている場合も、100年ぐらいの文書…

ブリュッセルでの史料探し

先週の水曜日から土曜日まで、ブリュッセルに滞在していました。目的は、もちろん観光ではなく、史料探しです。以前かなり前にウィーンの文書館でも探したキューラーが言及していた史料を探すために、彼が当該の史料を見つけたと言うブリュッセルの国立文書…

夢広がる手書き文書の世界

講演会が終わってからというもの、しばらく、現代語の二次文献を読んでいただけだったのですが、そろそろ本腰を入れて研究を再開しないといけないということで、今日は朝から州立文書館に入り浸って史料を読んでいました。Chorolyn さんのところのコメント覧…

ウィーンで文書を探す

昨日書いたように、私は目当ての文書を探すために、朝から文書館に出かけました。私は金曜しか文書館に行ける日はなかったので、時間を目一杯使えるように、開館時間の9時に出かけたのです。ウィーンにあるオーストリア国立文書館は、幾つかの館に分かれて…

ウィーンの文書館に行く

私は現在、ミュンスター再洗礼派統治期の人口構成を検証するために、人口構成に関わる全ての記述を検証しようとしています。これまで、個々の史料の数字を、厳密な史料批判に基づいて検証した研究はないため、私がやろうと思っています。人口構成に関わる記…

おまえらは反キリストの手先だ

今日も文書館に行き、再洗礼派の審問記録を読みました。今読んでいるのは、ディオニシウス・フィンネ Dinonysius Vinne の審問記録です。彼は、いわゆる「ヴァッセンベルクの説教師」と呼ばれる、ミュンスターに流入してきた説教師の一人で、ミュンスター再…

実際に文書を読む

私は文書館に通い始めて、まだそれほど経っていないのですが、最初の内は本当に全く解読できず、途方に暮れていました。古文書学の授業に出てから、大分ブランクがあるということもあり、勘を取り戻すのに、時間が掛かりました。しかし、家でオリジナルの史…

ノルトライン-ヴェストファーレン州立文書館はとても使いやすい

ミュンスターには、市立文書館と州立文書館がありますが、再洗礼派関係の史料は、ほとんど州立文書館にあります。再洗礼派関係の史料は、もともとミュンスター司教の文書館にあったのですが、どうもこの文書館の史料が州立文書館に移されたようで、再洗礼派…

文書館で手書き文書を読む理由

歴史学者たる者は、やはり手書きの一次史料を読みこなしてこそ一人前というイメージが私にはあるのですが、恥ずかしながら私はまだ、必ずしも十分に手書きの文書を読むことが出来るとは言えません。私もドイツに来てから、古文書読解の授業には何度か出たの…