ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

神の存在・死後の世界に対する見方55カ国比較

「社会実情データ図録」さんで、「神の存在・死後の世界に対する見方」に関するデータが紹介されていました。(リンク

それによると、日本の特徴は以下のようなものだそうです。

 日本は、ベトナムチェコと並んで、神の存在を信じない人の多い国であるが、死後の世界については、信じない人が多いが、その比率は、ドイツ、デンマークと同程度であり、それほど目立っているわけではない。

 日本人の特長は、「わからない」の比率が多い点にある。神の存在については、世界各国の中でも、「わからない」の比率は圧倒的であるし、死後の世界についても、「わからない」の比率は世界一高い。日本人は、神の存在や死後の世界に対して、存在するともいえるし、存在しないともいえるという立場をとっているように見える。

イスラム諸国は軒並み100%近くが神を信じており、アメリカ人も90%以上信じているようです。ヨーロッパでは、南ヨーロッパの多くの国々では神が信じられており、北ヨーロッパ諸国の多くでは相対的に神が信じられていないようです。


また、フランス、英国(北アイルランドを除く)、ドイツ、オランダ、スウェーデンフィンランドのヨーロッパ6カ国のデータも紹介されています。(リンク

 死後の世界、及び神の存在を信じるかどうかについては、総じていえば、戦後、大きく信仰心が衰えたが、近年は、横ばい傾向にある。(中略)

 神の存在を信じるかに関しては、1968年から1981年にかけては、いずれの国でも減少であるが、1981年以降については、回復の国もあればなお減少の国もある。

フィンランドは、北ヨーロッパ諸国では、例外的に神を信じている人が多いですが、これは何故なのでしょうか。また、スウェーデンは2000年まで国教制度がありましたが、にもかかわらず(あるいはそれ故に?)国教制度廃止以前にすでに世俗化が全面的に進み、宗教の社会的役割は衰えていたそうです。(リンク