ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

須原一秀氏による覚悟の自死

『高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識』や『〈現代の全体〉をとらえる一番大きくて簡単な枠組―体は自覚なき肯定主義の時代に突入した』という面白そうなタイトルの著書を出していた哲学者須原一秀さんが、自ら命を絶っていたそうです。とは言っても、苦しみ悩んで自殺したというわけではなく、自然死よりも自死の方が良い死に方だからと、ある意味合理的な判断を行い亡くなったようです。

普通は死が怖かったり、命が惜しかったりして、このように合理的に死を選択することはできないものですが、死さえも己の理性で統御するのだから、凄い人だったのだと思います。


自死という生き方―覚悟して逝った哲学者

自死という生き方―覚悟して逝った哲学者