山岸俊男の論文とインタビュー
日本の社会的ジレンマ研究の第一人者である山岸俊男先生のサイトで、過去に発表された論文がpdfファイルでダウンロードできます。
また、「日刊イトイ新聞」で、長文のインタビューがありました。
たぶん、集団を作って、
その中だけで生きていくのは、
すごく簡単な生き方なんですよね。
西洋が、なぜそういうやり方をしないで
集団の境界を弱めて、効率をよくしようとするか?
・・・そこに興味があるんです。その原因としては、基本的には
商業的な考え方から、来ると思います。
集団の中にある限界を定めて、
その中で人々を支配する人にとっては、
集団主義はむしろ都合のいいシステムなのですが、
そうやって集団の境界を定めてしまうやり方は、
商業にとっては、完全に「敵」になりますから。
この問題などは、社会心理学の方法が通用せず、歴史学の方法で扱わなければならない問題ですので、中近世商業・経済史や社会史と社会心理学研究の接点になるのではないかと思います。