ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

2005-06-25から1日間の記事一覧

国民文化と風景

低地地方の場合は、風景の直線性は、自然条件に起因するものです。しかし、内陸部は、自然条件で言えば、隣接するドイツとほとんど変わらないはずです。にもかかわらず、国境線を跨いだだけで、風景がかなり違ってしまうと言うことは、おそらく両国の風景に…

植林された若木の並ぶ雑木林と並木

違いの二つ目ですが、オランダの農村には、先ず木が非常に少ないと言うことが挙げられます。これは何故かというと、オランダの農村には、雑木林がほとんどない、あるいはあっても非常に小さいからであり、同時に並木が少ないからです。何故雑木林が少ないの…

耕地の直線的区画

前回の文章で、オランダの低地地方では、風景の中に直線が多いことについて書きましたが、実は内陸部でも、風景の中にかなり直線が多いのです。低地地方の風景の直線性は、主に水路によるもの、つまり前回ご説明したように、元々の自然条件によって要求され…

オランダ内陸部の農村風景

しかし、面白いのは、オランダの風景は、低地地方だけでなく、内陸部でもドイツとはかなり農村の風景が違うと言うことです。見たところ、デヴェンター(Deventer)よりも内陸になると、おそらく自然条件は隣接するドイツのヴェストファーレン地方とそれほど…