ミュンスター再洗礼派研究日誌

宗教改革の少数派である再洗礼派について紹介していきます。特に16世紀のミュンスターや低地地方の再洗礼派、17~18世紀のノイヴィートの宗教的寛容を研究中。

ミクロフへの旅

そのため、ミクロフの歴史については良く分からないのですが、現在のミクロフがどうなっているかは、少々周辺を歩き周り、見てきました。先ず、一番の低地に駅があり、駅の前には新しくできた幹線道路が走っています。沿道にはポツポツと、飲み屋があり、ま…

ニコルスブルクへの旅

ウィーンから、電車で約二時間ほどの、オーストリアとスロバキアの国境付近に、ミクロフ(Mikulov)という小さな街があります。私が何故この街に行ったかと言えば、この街が、以前モラヴィア地方の再洗礼派の一大拠点だったからです。ミクロフは、ドイツ名ニ…

ウィーンとスロバキアの道路

ドイツは、アウトバーンだけでなく、田舎に行っても、見事が道路が走っている国です。私は、旅をしたときに、その国のインフラの整備の度合いを見るために、わりと道路に注目します。ドイツの道路の良さは、社会的インフラの行き届いた整備のされ方と合致し…

心温まるウィーンのウォーターフロントの風景

この間は、ウィーンを、栄華が過ぎ去った過去の街のようにも書きましたが、ウィーンは一方でオーストリアの首都、かつ最大の都市であり、経済の中心地でもある、現代的な都市でもあります。街の構造は歴史を映し出すもので、街の中心部に中世や近世の古い建…

オランダ再洗礼派旅行

ウィーンに行って来たばかりなのですが、先週はオランダを旅していました。今回オランダを旅してきたのは、5月21日土曜日に、アムステルダムにほど近いところに位置するハーレムという街で、メンノー派歴史協会(Mennonitischer Geschichtsverein 日本風…

教会の尖塔の見えない街

ウィーンの南っぽい街並みを歩いて感じるのは、教会の存在感が全くないと言うことです。ドイツの街では、たいていの場合街で一番高い建物は教会であり、街のほとんどの場所から教会の尖塔が見えます。このような街に住んでいると、自然と教会、つまりキリス…

ウィーンの街は南っぽい

ウィーンの街並みを見て先ず思ったのは、街並みがイタリアやフランスの大都市と似ていると言うことです。これはどのような意味かというと、街区が背が高く幅の広い、一つあるいは少数の建物によって囲まれていると言うことです。上から見るとすぐに分かるの…

ウィーンで文書を探す

昨日書いたように、私は目当ての文書を探すために、朝から文書館に出かけました。私は金曜しか文書館に行ける日はなかったので、時間を目一杯使えるように、開館時間の9時に出かけたのです。ウィーンにあるオーストリア国立文書館は、幾つかの館に分かれて…

ウィーンの文書館に行く

私は現在、ミュンスター再洗礼派統治期の人口構成を検証するために、人口構成に関わる全ての記述を検証しようとしています。これまで、個々の史料の数字を、厳密な史料批判に基づいて検証した研究はないため、私がやろうと思っています。人口構成に関わる記…

ウィーンに行って来ました

私は、せっかくヨーロッパにいるにも関わらず、余りお金がないのと、研究を優先してしまう性癖のために、これまで余り旅行をしてきませんでした。しかし、今回は、ミュンスターのギリシア人学生協会の方から、往復の交通費と3泊の宿代込みで150ユーロと…